儀式としての火渡り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 08:40 UTC 版)
儀式としての火渡りは以下のようなときに実施される: 日本の仏教(特に修験道)の修行の一環として。 一部のスーフィーによって。 ギリシャやブルガリアではキリスト教正教会の祝祭期間中の儀式として一部の信者が行っている。 アフリカ生まれのヒンドゥー教徒は重要な宗教的祝祭の一部として火渡りを行う。 カラハリ砂漠のブッシュマンはカン部族は、部族の始まりから、治癒の儀式として火渡りを行ってきている。 アメリカ合衆国の経営セミナーや自己開発のセミナーにおいて。 浄化、治療、通過儀礼、自己超越のための儀式として。 火渡りの運営者の中には、火傷しないためには瞑想や降霊などの超自然的な準備が必要であると説く者もある。 17世紀後半、イエズス会の神父ル・ジューヌは、北米インディアンたちが治癒の儀式として火渡りを行っているのを目撃したと上司にあてた手紙の中で記している。神父が目撃した病気の女性は、火傷を負うどころか、熱さを感じてすらいないかのように火の中を歩いていったという。30年ほど後、神父マルケッタがオタワのインディアンが同じように火渡りを行うことを報告している。また、ジョナサン・カーバーは、1802年の『北米旅行記』の中で、戦士たちが「裸足で火の中に入っていき……見たところ無傷であった」ことを最も仰天した光景のひとつとして書き記している。
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