信仰への攻撃
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ロンドンで開催された2012年のオリンピックでは「残酷なイスラム政権」に対してトップレスで抗議を行っている。このデモはイスラム政権を支援する国際オリンピック委員会を糾弾するものでもあった。パフォーマンスには「ノー・シャリーア」という言葉を身体にペイントしたり、イスラム教徒の衣服で男装するといったものもあった。 2011年11月にはバチカンのサン・ピエトロ広場でローマ教皇ベネディクト16世による日曜の説教の後に、フェメンのメンバーであるアレクサンドラ・シェフチェンコ(露: Александра Шевченко、英: Aleksandra Shevchenko)が「女性の自由」をもとめるプラカードを掲げてストリップティーズを始めた。シェフチェンコとその仲間はすぐにイタリア警察に取り押さえられている。 2012年4月、ウクライナで中絶を禁止する法案が提出されたことに抗議するフェメンのメンバー5人は、キエフの聖ソフィア大聖堂の鐘楼に登り、中絶を選択肢として支持するデモンストレーションを行う間、教会の鐘を鳴らし続けた。こちらもその後警察に身柄を拘束されている。 2012年7月26日、フェメンの活動家ヤナ・ジダーノワ(露: Анна Деда、英: Yana Zhdanova)はウクライナを訪れていたモスクワ総主教キリル1世にトップレスで攻撃的な言動を繰り返した。ジダーノワは背中に「キル・キリル」という言葉をペイントし、この正教の指導者に「出て行け!」と叫んだ。一連の行動により、彼女には拘留15日の判決が言い渡された。 モスクワでプッシー・ライオットの有罪判決が下された2012年8月17日には、「中世的な魔女狩りの犠牲者との結束の証」としてフェメンのインナ・シェフチェンコ(露: Инна Шевченко、英: Inna Shevchenko)が仲間たちとキエフの独立広場の近くにあった5メートルもの十字架をチェーンソーで切り落とした。この十字架はホロドモールの犠牲者やソ連時代の反宗教政策、特に東方典礼カトリック教会の迫害で殉教した者を追悼するために建てられたものだった。さらにインナ・シェフチェンコは磔になったキリストの姿をまね、他のメンバーが写真撮影を行った。その後彼女はこの暴徒行為をとがめられ、刑事事件として捜査が行われた。フェメンの主張によれば、この事件により総務省で特別部隊が組織され、キエフにある団体本部が封鎖されたという。プッシー・ライオットのマリア・アリョーヒナ(英語版)(露: Мария Алёхина、英: Maria Alyokhina)はこの十字架の冒涜に加わることを拒否している。 2012年8月18日、同じ場所に新しい十字架が設置された。
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