保護装備/衣類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 15:33 UTC 版)
「コンバットスポーツ」の記事における「保護装備/衣類」の解説
コンバットスポーツにおいては、打撃やパンチもしくは頭部への攻撃で相手が続行できなくなる肉体的負傷の点から、勝利が得られることもある。コンバットスポーツの様式が異なれば、競技者が着用しなければならない装備のルール規定も異なる。オリンピックで見られるアマチュアボクシングでは、競技者はヘッドガードを着用し、パッド入りグローブは正確に計量されたものを、マウスガードはオプションで、キャンバスの床が厳しい転倒からの保護となる。 テコンドー種目では、競技者は胴体プロテクター、ヘッドガード、グローブ、鼠蹊部ガード、前腕と脛のパッドを着用することが認められている。 プロボクシングとUFCは、着用する保護装備の欠如のため世界で最も危険なコンバットスポーツの2つである。この2つのスポーツの競技者はマウスガードを着用するオプションがあり、適正なグローブを着用しなければならない。 防護衣服の欠如は、競技者に脳震盪や頭部外傷を受けやすくしてしまう。オーストラリア連邦大学(英語版)のアンドリュー博士が2015年に実施した科学実験で、コンバットスポーツにおけるヘッドガード7種類の衝撃がテスト調査された。実験の結果、グローブとヘッドガードの組み合わせには利点があり、衝撃エネルギーの減衰を最大化することが明らかとなった。Lystadが実施した調査によると、MMAやボクシングといった保護装備ほとんど無しのコンバットスポーツは競技者1000人当たり85.1-280.7という範囲の負傷発生率で、比較してテコンドーのようなパッド、ヘッドギア、マウスガード やグローブなど大量の保護装備を着用するコンバットスポーツは、1000人当たり19.1-138.8の負傷発生率だった。これは、保護装置を使用することで負傷率が大幅に低下することを意味している。
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