保存則と対称性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 14:42 UTC 版)
「対称性 (物理学)」の記事における「保存則と対称性」の解説
詳細は「ネーターの定理」を参照 物理系の対称性の性質は系を特徴付ける保存則と深く関係している。ネーターの定理はこの関係を厳密に記述している。この定理によると、物理系の連続的対称性は系のある物理的性質が保存することを暗示している。反対に、ある保存された量はそれに対応する対称性を持っている。例えば、空間の等長写像は線形運動量保存則を生じ、時間の等長写像はエネルギー保存則を生じる。 以下の表にいくつかの基本的な対称性および関連する保存量の概要を示す。 クラス不変性保存量順時 (proper orthochronous)ローレンツ対称性(Lorentz symmetry)[疑問点 – ノート] 時間並進 (均質性(英語版)) エネルギー 空間並進 (均質性) 線形運動量 空間回転 (等方性) 角運動量 離散的対称性(英語版) P, 座標反転 空間パリティ C, 荷電共役変換 Cパリティ T, 時間反転 Tパリティ CPT パリティの積 内部対称性(時空座標に独立) U(1) ゲージ変換 電荷 U(1) ゲージ変換 レプトン生成数 U(1) ゲージ変換 超電荷 U(1)Y ゲージ変換 弱超電荷 U(2) [U(1) × SU(2)] 電弱力 SU(2) ゲージ変換 アイソスピン SU(2)L ゲージ変換 弱アイソスピン P × SU(2) Gパリティ SU(3) "回転数" バリオン数 SU(3) ゲージ変換 クォークカラー SU(3)(近似的) クォークフレーバー S(U(2) × U(3))[ U(1) × SU(2) × SU(3) ] 標準模型
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