使用後の処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 15:16 UTC 版)
使用後の培地には培養で増殖した大量の微生物が含まれているため、医学・環境衛生上の観点から、その微生物の病原性の有無に関わらず滅菌して処分しなければならない。使用後の培地の滅菌には、比較的小規模な場合はオートクレーブ処理が用いられる。場合によっては焼却処分して滅菌と同時に廃棄物として処理することもある。 オートクレーブで処理する場合、使い終わった寒天培地をステンレス製ビーカーなどの耐熱性の容器に入れ、オートクレーブ装置に入れて滅菌する。滅菌後の培地には生きた微生物が含まれていないため、実験室などでは通常の実験廃液と同様に扱うことができる。滅菌直後は加熱によって寒天が溶解し、やや粘性のある液状をなしているが、冷めると再び容器内で固まってしまうので、廃液として処理する場合は固化する前に大量の水で薄めながら洗い流す。耐熱性のポリ袋に入れたままオートクレーブ滅菌し、冷めて再び固まった後で固形の廃棄物(実験廃棄物、医療廃棄物)として焼却処理する場合もある。
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使用後の処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 09:37 UTC 版)
高圧ガス容器は内部に空気が侵入することを防ぐため、完全に使い切る前にある程度の内圧を残した状態で使い終わることが望ましい。単体式の可搬式高圧ガス容器の多くはその所有権がガス販売店に属するため、使用者が買い取っていないボンベは使用後、販売店に返却することとなる。高圧ガス容器は定期検査が義務付けられており、検査期限を過ぎたボンベにはガスの充填が禁止されている(検査期限は検査刻印で識別できる)。 容器は内面を洗浄した上でガス圧や水圧などを用いた耐圧試験を行い、高圧に耐えられる状態であることを確認することが義務付けられている。またバルブなどの主要部品の状態や、刻印や塗装などが識別可能な状態に成っていることが求められる。 カセットボンベなど可燃性の内容物の使い捨てボンベは、内容物を完全に使い切ったつもりでも内部にガスが残っていることがあり、廃棄処分の際(主にごみ収集車への投入時)、内部に残っているガスに引火、爆発する事故がしばしば起こっているため、処分する際は火の気の無いところでボンベに穴を開けて内部のガスを抜いた後で廃棄することが望ましい。
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