使用するソフトウェアや技法の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/02 03:19 UTC 版)
「Linuxクラスター」の記事における「使用するソフトウェアや技法の例」の解説
Beowulf(方式) Linuxを使ったコンピュータ・クラスターとして有名。Linux以外のカーネルのソースコードが公開されているフリーのUNIXでも作られる。クラスターを構成するコンピュータはクラスターとしての処理だけに使われる。各コンピュータは高速の専用のネットワークで接続される。"Beowulf"と呼ばれるソフトウェアパッケージはなく、Beowulfを構成するに当たってそれぞれ使うソフトウェアは異なり特に必要な要素となるソフトウエアの部品はない。 bproc (Beowulf Distributed Process Space) Beowulfクラスター上でリモートプロセスを起動するためのツール群。マスターノード上で起動されたプロセスがVMADumpによりスレーブノードにコピーされる。スレーブノードはカーネルと必要最小限のライブラリのみをブート時にダウンロードするディスクレス構成。NASAのBeowulfプロジェクトで開発され、現在はロスアラモス国立研究所のクラスターPink(2048CPU)にも採用されている。 SCore(方式/ソフトウェア) BeowulfがアメリカのNASA主導で策定され、検証された方式/プロジェクトであった様に、1992年から通商産業省主導による新情報処理開発機構(RWCP)にて開発されたクラスター計算機用超並列プログラム実行環境を含むクラスター方式。 MOSIX(ソフトウェアパッケージ) Beowulfクラスターではない。一般のデスクトップコンピュータも時間を制限してクラスターの一部として参加させることが出来る。プロセス単位で走る通常のLinux用ソフトウェアを改造なしてクラスター上で処理させることが出来る。参加するコンピュータはx86系のCPUを使っていれば、まちまちの仕様のコンピュータでも構わない。スレッドレベルの処理はサポートしていない。 グリッド・コンピューティング インターネットなどの広域で共有されたネットワーク上でコンピュータ資源(処理能力、記憶能力)を共有する仕組み。模索中であるが、商用のサービスが行われ始めている。Globusツールキットが事実上の標準になりつつある。特にLinuxとは限定していない。
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