使用されるに至った経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/04 01:37 UTC 版)
1980年代(あるいはそれ以前の青春熱血ドラマ・スポ根ブームの頃からとも)、主にマンガ・アニメオタクたちの間で、もっぱら架空の(そして概ね異性の)キャラクターに対し傾倒や執着、劣情を催す、といった傍迷惑な感情を抱く文脈で用いられた隠語に「燃え燃え」があった。 これは、有り体に言えば「対象に並々ならぬ興味や執着を抱いている」「対象に欲情し興奮している」とでも言うべき身も蓋も無いニュアンスであり、男性オタクが主に女性キャラクターに対して、また女性オタクが主に男性キャラクターに対して「○○(様)燃え燃え」といった用法を行っていた。またやおい同人を論じる女性オタクの間では、カップリングなどを「○○×□□燃え(燃え燃え)」と形容する例も見られた。 このように、オタク系スラングとしての「燃え燃え」には、使用者とその対象のどちらも男女分け隔てなく適用されており、稀に機械などの非生物や無機物などに対して用いられる例なども見られた。 「燃え燃え」の成立に関しては、そのルーツをアニメ・コミック・ゲーム・特撮で戦闘、格闘、熱血シーンなどで主に男性の興奮を誘うスポ根漫画や熱血ものに由来するというのが大筋の見方であるが、同音異義語のスラング「萌え」がこの隠語「燃え燃え」を母体として成立し、その音と意味を継承したとする主張もあり、その中では実際に発音と初期の用法が酷似する点の他にも、「萌え」は成立当初「萌え萌え」と表記されており、移行期にはそれらが混用ないし併用されていたとされている。
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