使用されるキャリアタンパク質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 02:03 UTC 版)
「免疫原」の記事における「使用されるキャリアタンパク質」の解説
キーホールリンペットヘモシアン(英語版) (Keyhole Limpet Hemocyanin、KLH) これは、キーホールリンペット(Keyhole Limpet、スカシ貝(またはカサガイ、Megathura crenulataとも))から単離された銅含有の呼吸タンパク質である。哺乳類からの進化的距離、高分子量、複雑な構造のため、通常、脊椎動物では免疫原性を示す。 コンコレパスコンコレパスヘモシアニン(英語版) (Concholepas Concholepas Hemocyanin、CCH) これはロコ貝(Concholepas Concholepas)から単離されたKLHの代替品である(ブルーキャリア免疫原性タンパク質でもある)。KLHと同様の免疫原性を持っているが、溶解性に優れ、柔軟性に富んでいる。 ウシ血清アルブミン(Bovine Serum Albumin、BSA) ウシの血清を原料とし、KLHやCCHと同様の免疫原性を持っている。カチオン化BSA(cBSA)は、免疫原性が著しく向上した高い正電荷のタンパク質である。この変化により、タンパク質に結合可能な抗原の数が増えている。 オボアルブミン (Ovalbumin、OVA) OVAは卵白アルブミンとしても知られ、鶏卵白に含まれる主要なタンパク質(60~75%)である。OVAはジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解するため、水性緩衝剤に溶解しないハプテンを結合させることが可能である。アジュバントを免疫原と一緒に注射することで、免疫応答を高めることができる。
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