伊達騒動の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 09:15 UTC 版)
本作の題材となった伊達騒動は、万治・寛文年間、1660年から1671年にかけて仙台伊達家に起こった紛争をいう。その史実については、伊達騒動その他関連項目を参照。 巷説においては、おおむね以下のような物語が形成された。 仙台伊達家の3代藩主・伊達綱宗は吉原の高尾太夫に魂を奪われ、廓での遊蕩にふけり、隠居させられる。これらはお家乗っ取りをたくらむ家老原田甲斐と黒幕である伊達兵部ら一味の仕掛けによるものだった。甲斐一味は綱宗の後を継いだ亀千代(4代藩主・伊達綱村)の毒殺を図るが、忠臣たちによって防がれる。忠臣の筆頭である伊達安芸は兵部・甲斐らの悪行を幕府に訴える。酒井雅楽頭邸での審理で、兵部と通じる雅楽頭は兵部・甲斐側に加担するが、清廉な板倉内膳正の裁断により安芸側が勝利。もはやこれまでと抜刀した甲斐は安芸を斬るが自らも討たれ、伊達家に平和が戻る。 本作をはじめとする伊達騒動ものは基本的にこの筋書きを踏襲している。
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