以降の発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 17:36 UTC 版)
ポープの時代以降、「ベイソス」という言葉は、いくつかの美術形式、時には出来事にもに使われるようになったが、おそらくペーソス(Pathos)との混同から、ユーモラスと同じくらい「pathetic(哀れを誘う)」何かという意味になった。 作者が意識してシリアスなものと取るに足らないものをミックスする時、その結果はシュールで不条理なユーモアになる。しかし、意図せずにそうなった時には(たとえば、映画製作者たちが言う「潜水帽をかぶった着ぐるみのゴリラ」のような)、その結果はベイソスである。 おそらく、キッチュのいくつかは(たとえば、ティツィアーノ・ヴェチェッリオの『最後の晩餐』の絵柄の布巾や、拳銃型のライターなど、とくに取るに足らないコンテクストでシリアスあるいは崇高な主題を複製したもの)、コンクリート・アート(具体的な美術)の中でベイソスを表現している。 無邪気で無自覚的で誠実なベイソスの中に備わっている美学的失敗への、寛容ではないが偏見のない楽しみは、キャンプ感覚の要素である、と最初に分析したのはスーザン・ソンタグの1964年のエッセイ『キャンプについてのノート』だった。
※この「以降の発展」の解説は、「ベイソス」の解説の一部です。
「以降の発展」を含む「ベイソス」の記事については、「ベイソス」の概要を参照ください。
- 以降の発展のページへのリンク