代々木公園の留置線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 02:49 UTC 版)
綾瀬車両基地とは別に、反対側の終端駅である代々木上原駅側の出庫本数を確保するため、代々木公園駅に隣接して、10両編成8本が留置可能な留置線がある。 東京都の許可を得ることで、代々木公園内に小規模な留置線を設けた。建設にあたっては、交通の往来がある道路とは異なり、地上部の覆工は不要であることから、大規模掘削を行った。東京都の厚意により、地下鉄建設施工後に代々木公園の造成工事を行うこととされたが、東京都から公園の開園時期のため、地下鉄施設の完成期限が設けられた。このため、埋め戻しを含めて1968年(昭和43年)12月から1970年(昭和45年)6月まで18か月の期間で施工した。 掘削面積は幅41 m ・全長約360 m ・掘削深さ 15 - 18 m にわたって掘削した。留置線は代々木公園駅に並行したプールピット構造の引き上げ線1線と、反対側に留置線8本を持つ構造である。地上部の代々木公園には、非常用出入口が設けられている。 かつての検査周期では毎日検査があったことから、当引き上げ線に検査ピットを設けたが、列車検査(10日以内に実施)に変更となってからは、車両故障時の応急対応用となっている。現在は、日中や夜間の車両留置に使用している。
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