他の宗教に対する態度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 06:34 UTC 版)
「エホバの証人に関する論争」の記事における「他の宗教に対する態度」の解説
「長年にわたって共通しているエホバの証人についてのもう一つの批判は、彼らが他の信仰、指導者、聖職者を率直に非難することを扱ったものだ(one of the more common criticisms of Jehovah’s Witnesses over the years has dealt with their outspoken denunciations of other faiths, religious leaders and clergymen.)」と言われてきた。1930年代および1940年代、エホバの証人の出版物は「有名な反カトリック」として描写されたが、それらの出版物には、酔って火と硫黄へとふらつく半分裸の娼婦(ローマカトリック教会)などの図版が含まれていた。当時の証人たちは、教会や聖職者を戦争に加担した共謀者と見なし、あからさまに批判した。当時は非常に批判的なパンフレットが多数執筆された。 ものみの塔聖書冊子協会が1938年に出版した'Enemies'と題する本には、主にカトリック教会、ほかにプロテスタントやユダヤ人に対する、さらに直接的な非難がいくつか含まれていた。それには、カトリック教会が「血の前科、…多くの罪、…けがれた記録(bloody record… many crimes… a filthy record)」を持つ「年老いた娼婦」であるとする記述が含まれていた。その同じ本は、「現代において、いわゆる『プロテスタント』とイディッシュの聖職者たちは、思慮のない愚か者のようにローマカトリックの聖職者制度に公然と協力して付け込まれている。したがって、その聖職者制度が商業的・宗教的取引を続けることに助力し、収入を増加させ…、その聖職者制度は主導権を握り、かの愚か者がそれに従う。…哀れむべき愚か者(Today the so-called 'Protestants' and the Yiddish clergy openly co-operate with and play into the hands of the Roman Catholic Hierarchy like foolish simpletons and thereby aid the Hierarchy to carry on her commercial, religious traffic and increase her revenue… the hierarchy takes the lead, and the simpletons follow… poor simpletons.)」と述べたと伝えられている。 第二次世界大戦以来エホバの証人の出版物には教会に対するこれほどの攻撃が含まれてはこなかったものの、やはりエホバの証人以外の宗教は「大いなるバビロン、偽りの宗教の世界帝国(Babylon the Great, the world empire of false religion)」の一部であり、啓示の書(ヨハネの黙示録)13章の野獣に乗った娼婦で表されている、と見なし続けている。エホバの証人は他の宗教を「サタンの手段」と非難し続け、いかなる異教徒間の関係も拒む。出版物は、the Catholic League for Religious and Civil Rights により反カトリック感情とされている要素を含み続けている。1998年の反カトリックに関する報告に引用された例には、聖マリア像の前で祈ってひざまずく人を描き「ぐうぞうをおがむ人たちもいます。神は、ぐうぞうなどをすうはいに使ってはいけない、と言っておられます。」というキャプションをつけた出版物が含まれていた。
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