仁志野町(にしのちょう)の泥棒
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「鍵のない夢を見る」の記事における「仁志野町(にしのちょう)の泥棒」の解説
初出:『オール讀物』2009年10月号 母と参加した観光バスツアーで、バスガイドの女性が小学校の同級生だった律子だと気付いたミチル。小学3年生の時に隣町から転校してきた律子と親しくなったミチルはある日、別の同級生から“りっちゃん(律子)のお母さんは泥棒だ”“何度注意してもやめない”などと聞かされる。到底信じられないミチルだったが、ついに留守中の我が家から出てくる律子の母と鉢合わせしてしまう。律子の母から口外しないよう言い含められ、それまでどおりに律子と仲良くするミチルだったが、律子と一緒に買い物に行った際に、彼女が万引きしようとしているのを目撃してしまう。泥棒のDNAを感じずにはいられず、ミチルは律子と距離を置くことを決める。 ミチル 律子や優美子と仲が良く、優美子とは家も近所だった。運動神経は良くない。 現在は小学校の教師で、6年生をうけもっている。 水上 律子(みずかみ りつこ) 小学校3年生の夏休み明けに隣町から町内で一番規模の小さい仁志野小学校に引っ越してきた。明るく、手先が器用。みんなからは”りっちゃん”と呼ばれていた。アイドルになって『ミュージックステーション』に出るのが夢。よく日焼けしており、背の高さはクラスで1、2番を争う。ミチルのことが好きな2つ年下の幹也という弟がいる。 現在は結婚して姓は近田(ちかだ)に変わっているが、意志の強そうな目と黒く艶やかでまっすぐな髪の毛は昔から変わらない。那賀(なか)観光バスツアーのガイドをしている。 律子の母 小柄でぽっちゃり、短髪。いつもすっぴんで、エプロンをして内職をしていた。ミチルや律子が小学5年生の時、泥棒をしているという噂が流れる。夫はホテル風月で働いている。 優美子(ゆみこ) 律子と1番仲が良かったクラスメイト。いつもニコニコ笑っているだけで人の意見には反対も賛成もしないが、それすらも許されてしまう天使や妖精のような子。母親がピアノ教室を開いており、優美子自身もピアノがうまく、律子の歌によく伴奏をつけていた。小さくて手足が白く細い。
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