人身事故の増加とホームドア設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 15:30 UTC 版)
「新小岩駅」の記事における「人身事故の増加とホームドア設置」の解説
2011年(平成23年)7月12日、当駅を通過中の特急「成田エクスプレス」に女性が飛び込み、跳ね飛ばされた女性がホーム上の売店(キヨスク)のガラスを突き破って売店の利用客ら数人が重軽傷を負う被害が発生した。さらにその翌日にも人身事故が発生し、これらが大きく報道されて以降自殺の名所として広まり人身事故が急増した。 上記の事故から1年足らずで11件の事故が相次いだ。こうした状況に対し、葛飾区議会が平成24年第2回定例会で「JR新小岩駅へのホームドアの優先的設置を求める意見書」を全会一致で可決するなど、ホームドア設置への要望が高まった。2013年6月に発生した死亡事故後、JR東日本はホームドアの設置を検討していることを明らかにしたが、2018年度に供用開始を予定している南北自由通路整備事業にあわせて設置工事を行うとしていることから、設置の前倒しを求める声もある。葛飾区議会は2012年6月27日の意見書決議以降も3件の死亡事故が発生しているとして、平成25年第3回定例会において「JR東日本新小岩駅に早急にホームドアの設置を求める意見書」をやはり全会一致で可決している。さらに総武快速線の隣駅である市川駅が所在する市川市議会においても、平成26年6月定例会で「JR新小岩駅にホームドアの設置を求める意見書」が賛成多数で可決されている。 2015年3月24日、JR東日本は新小岩駅総武快速線ホームへのホームドア導入について検討している旨を正式にプレスリリースを発表した。その後、2016年12月13日に発表したプレスリリースで2020年度までにホームドアを設置することを明らかにしている。また、2017年1月27日に発表したプレスリリースで、工事着手開始を2017年2月以降、使用開始時期(予定)を2018年度内と明らかにした。緩行線ホームへのホームドア設置については未定だが、信濃町駅及び千駄ケ谷駅の2駅では2020年東京オリンピック開催に備えた駅改良工事と併せて、ホームドア設置が決定している。 2018年6月29日、JR東日本千葉支社が総武快速線ホームに設置工事を進めていたホームドアを、同年10月下旬に使用開始予定であると発表されたが、同年10月24日に無線通信方式の送受信機器の調整に時間がかかることが判明したため延期され、同年12月8日に使用開始された。千葉支社の管轄駅内及び普通列車グリーン車を連結した路線では初の設置例となる。なお中央総武線ホームのホームドア整備については、2025年度以降の予定で計画されている。
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