事故の経過の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:25 UTC 版)
原因、それによって生じる状況、さらにさまざまな影響などがどのように連鎖してゆくか挙げる。通常、海難事故に関する報道(ニュース)ではそうした連鎖(原因、途中経過、さらに結果)について説明している。そうしないと事故の全体像が理解できないからである。当記事でも、ありがちなパターンを次に挙げる。 天気予報で「荒天になる」との予報情報があったのにそれを無視・軽視して出航 → 操船不能 → 座礁(あるいは岸壁や橋などへの衝突) → 船体断裂 → 浸水 → 水没や沈没(燃料流出) 機関(エンジン)整備不良のまま出航 → エンジン停止 → 漂流 (→ 座礁 → 船体断裂 → 水没など) 燃料残量の確認を怠り燃料が不足していることに気付かず出航 → エンジン停止 → 以下同様 (法律で、常に周囲の見張りをしなければならないと定められているのにもかかわらず)「(船長の安易な判断で)見張りの無い時間帯を長時間つくった」 → 船舶どうしの衝突 → 船体破損および衝突の衝撃による死者 「オートパイロットにまかせて、見張り役の船員が(眠いから、と)勝手に寝てしまった」 → 衝突 軍への協力的な風土をつくるために政治家(米国議員)らを潜水艦の「体験乗艦」に招いた → 「政治家たちを喜ばせよう。そのためには派手なパフォーマンスも見せよう」などと考え、艦長が緊急浮上を見せ物のように実演してみせることにした → 政治家を楽しませることを優先し海面上に他の船舶がいないかどうかの確認を手抜きした → 海上にいた船舶に衝突してしまいその船舶が沈没した(えひめ丸事故のパターン。米国の潜水艦の体験乗艦においてショーのように行われた緊急浮上ではこのえひめ丸事故以外の事故や「ひやり」とする状況を何度か起こしたことがある。)
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