予報用語のあり方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 14:47 UTC 版)
天気予報や注意報・警報など気象庁が発表する各種情報は、電話、ラジオによる音声を主体にしたもの、テレビ、FAX、インターネットによる画像・文字を主体にしたものと多様化している。このように様々な形で提供される天気予報などが誰にでも正確に伝わるよう、気象庁では報道機関などの意見も参考に、天気予報などに使う予報用語を定めている。そして、メディアに対してもそれに準じた用語を使用するよう指導している。気象庁が定めている予報用語については次の4つの観点から決められる。 明確さ - 情報の受け手に正確に伝わるように意味の明確な用語を用いる。ただし、予報用語の「明確さ」のなかには、技術的な限界を超えてまで時間や場所を特定するのではなく、予報の持つ「不確かさ」を一定のルールに基づいて表現するという意味も含める(所により、一時、時々など)。 平易さ - 天気予報などは広く一般の人を対象として発表しているため、専門的な用語は最小限とし、誰にでも理解できるような用語を選択する。 聞き取りやすさ - 気象に関する情報は活字として伝達されるばかりではなく、ラジオ・テレビなど音声でも提供される。文字では一目瞭然な用語でも、音声にすると意味を取り違えたり、わかりにくくなったりするものがあるため、音声で伝えることも意識した用語を用いる。 時代への適応 - 本来、用語は時代とともに変化し、時代の求めに応じて新しい用語が生まれる。時代に適応しなくなったものは予報用語としては不適当である。予報用語の選択にあたっては、固定的にとらえずに、社会一般の言語感覚と遊離しないようにする。
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