九軌参入前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 13:55 UTC 版)
九州電気軌道が電気事業に参入する前、現在の北九州市域では、若松電灯・大阪電灯(門司支店)・小倉電灯・八幡電灯の4事業者が事業を行っていた。4つのうち若松電灯を除き九州電気軌道が統合している。 若松電灯株式会社 事業開始 : 1898年(明治31年)7月1日 供給区域 : 遠賀郡若松町 熊本電灯(熊本市)・長崎電灯(長崎市)・博多電灯(福岡市)に続く九州で4番目の電気供給事業。若松町のほか後に遠賀郡戸畑町にも供給する。1912年(明治45年)5月、若松電灯の事業は若松電気が譲り受け、1915年(大正4年)5月にはそれをさらに九州水力電気が譲り受けた。 小倉電灯株式会社 事業開始 : 1900年(明治33年)9月23日 供給区域 : 小倉市、企救郡足立村・板櫃村・企救村・大里町 小倉電灯は1898年6月設立。小倉市馬借町にあり、資本金は10万円。社長の妹尾万次郎は九州電気軌道取締役(元門司電気鉄道発起人)を兼ねる。九州で7番目、福岡県では3番目の電気供給事業。 大阪電灯株式会社門司支店 事業開始 : 1902年(明治35年)3月4日 供給区域 : 門司市 大阪電灯は大阪市所在の事業者であるが、門司市にも進出して門司支店を設置し、供給事業を行っていた。詳しくは大阪電灯#門司支店参照。九州では9番目、福岡県では4番目の電気供給事業。 八幡電灯株式会社 事業許可 : 1909年(明治42年)11月15日(事業開始年月日は不詳) 供給区域 : 遠賀郡八幡町 八幡電灯は1910年(明治43年)1月設立。八幡町にあり、資本金は5万円。取締役のうち山口恒太郎が九州電気軌道取締役を兼ねる。
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