九賢者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 21:58 UTC 版)
「賢者の弟子を名乗る賢者」の記事における「九賢者」の解説
ミラ / ダンブルフ・ガンダドア 声 - 丹下桜 / 大森日雅(ミラ)、ささきいさお(ダンブルフ) 本作の主人公。召喚術士のエルダー(頂点)として君臨し、アルカイト王国の建国にも関わった九賢者の一人。 本名は咲森 鑑(さきもり かがみ)。28歳(作中時点で大学卒業から6年経過しているとのこと)の青年。余っていた期限切れ寸前の電子マネーで購入したアイテム「化粧箱」を使い、アバターを自らの性癖(ロリコン)全開な理想の美少女へとキャラメイクして遊んでいたが、徹夜の疲れからリメイク画面をキャンセルせずに寝落ちしてしまう。そうして目が覚めると、丹精込めて作ったお気に入りのナイスシルバーなアバター「ダンブルフ」ではなく、遊びで作っていたプラチナブロンドの美少女の姿になってしまっていた。 このとき、渋い老人の姿へ戻れなくなったことに酷く動揺すると同時に、ゲームの世界からログアウトできなくなっていることに気がつく。さらに、自らに話しかけてきたNPCは本物の人間のごとく自我を持つなど、ゲームが「現実」となっていることに驚愕。 世界的に名が知れ渡っている賢者「軍勢のダンブルフ」が美少女の姿になっているなどと知られては自身の沽券に関わると考えた彼は、本名をもじり賢者の弟子「ミラ」と名乗ることにした。この事実を自ら打ち明けた者はゲーム時代からの仲間であるソロモンや九賢者、直属の補佐官であるマリアナやエルダー代行であるクレオスなど極少数しか居ないが、結局のところ見た目が変わっても立ち居振る舞いが以前と変わらないので親交が深かった者達にはあっさりバレてしまう事が多い。 見た目は美少女ながらも、喋り方は元々の老人ロールプレイ時代のものを引き継いでいるため、自分のことを「わし」と称するなど、喋りが古臭い。また召喚術以外に仙術の達人でもあり、ダンブルフ時代から戦闘の際は両方の術を駆使する特徴的なスタイルを取る。その様子は九賢者の伝説を収めた「九賢者の物語」にも取り上げられており、アルカイト王国の国民に広く知られている。 限定不戦条約に守られてるアルカイト王国だったが、条約失効の期限が近づいていたところに現れたミラはソロモンからの依頼を受け、国防の担い手となる九賢者の捜索を始める。 古代環門を訪れた際、精霊王シンビオサンクティウスの加護を受ける。 キメラクローゼン戦以降の二つ名は「精霊女王」英雄王フォーセシアの後継と言われる。元の姿に戻れない以上は、本人が自称した通り「ダンブルフの弟子で後継者」という肩書きで九賢者入りさせるため、ソロモンの肝いりで知名度を上げる活動もされている。しかし、二つ名のイメージからか口コミで伝えられる間に「成人している絶世の美女」という噂が独り歩きしていて、初見の相手には「精霊女王」であると気付かれない事が多い。 テレビアニメ版でミラ役の大森は、ミラの見た目がとても可愛いため、必要以上に可愛く意識するのではなく、常に威厳のある老賢者であることを意識して、ほぼ地声で演じたという。 ルミナリア 声 - 日向未南 九賢者の一人で魔術士のエルダー。二つ名は「天災のルミナリア」。燃えるように映える赤髪の美女。 VRMMOのプレイヤーで、ミラよりも20年前、ソロモンの10年後にゲームの世界に転移。以後唯一の九賢者としてアルカイト王国に仕えている。 見た目は美女だが、元々ゲーム時代からネカマプレイをしており「中の人」は男性なため、ミラやソロモンなど身内との会話では素の男言葉で話す。 隠匿して活動する時は「青の魔導師」を名乗っており、特徴的な赤髪も青に染めている。 ソウルハウル 声 - 平川大輔 九賢者の一人で死霊術士のエルダー。二つ名は「巨壁のソウルハウル」。ダンブルフのことを「長老」と呼んでいた。美少女ミラとなった今でも長老と呼ぶ。 VRMMO時代は怪しい人物(中二病)のロールプレイを行う上、病的なまでの不死っ娘愛好家で、アンデッドモンスターをこよなく愛するプレイヤーだった。行方を眩ませていた間、氷漬けの仮死状態で居城に安置されている「悪魔の祝福」とも呼ばれる死の刻印が背に刻まれた美女を救うために神命光輝の聖杯を求めて世界を巡っていた。これは恋バナだとずっと考えていたミラが再会時に好奇心全開で理由を聞いたところ、彼女はソウルハウルに批判的な新興宗教の女神官で知り合ってからずっと付き纏われており、そんな彼女が自らが否定する死霊術によって死の運命から救われたのなら痛快だろうという、とてもヒネくれた理由を語られた。その目的は達成したものの、現在は回復した彼女に追いかけまわされている模様。 ソロモンよりも早くからこの世界に来ており、30年に渡る探索と研究で術式に磨きをかけている。 カグラ / ウズメ 九賢者の一人で陰陽術士のエルダー。二つ名は「七星のカグラ」。ダンブルフのことを「おじいちゃん」と呼んでいた。重度の猫好き。 とある事情で「ウズメ」という名前を名乗り「五十鈴連盟」の総帥を務めているが、正体が九賢者であることを知られないように普段は顔を隠している。 ネーミングセンスが独特で、自らの式神に「亀吉」「ニョロ蔵」「ピー助」「ガウ太」などという名前をつけている。ミラも含めた関係者からは「へんてこな名前」と言われているが、本人は全く意に介していない。 VRMMO時代はミラとリアルでの付き合いがあり、猫好きが高じすぎて「猫カフェ篭城事件」なる出来事に巻き込んだことがある。ミラと再会して以降はアルカイトに式神を一体常駐させており、アルカイトに用があるときには式神と自身の位置を入れ替える術で帰国している。アルカイト王国開国祭において九賢者として復帰する予定。 アルテシア 九賢者の一人で聖術士のエルダー。二つ名は「相克のアルテシア」。ニルヴァーナ皇国女王アルマの現実での義姉でもある。 子供を流産したという過去からか、度を過ぎるほどの子煩悩であり、戦災により路頭に迷う子供を見たら孤児院を設立するくらいのことは当たり前に実行に移すであろう人物である。 この世界に来てから森の浅いところにあった村で小さな孤児院を運営していたが、七年ほど前に孤児院の子供が誘拐される事件が起きた。当然、アルテシアの怒りを買い、誘拐を実行した賊達は壊滅。また子供の売買に関わっていた貴族は、それらに関係する証拠を全て押さえられ、法によって裁かれた。その後、森の深いところに新たに孤児院を設立した。ミラとの合流後、カグラの伝手で手配された飛空船で孤児院の子供たちと共にアルカイトに新設された孤児院に移動。しばらくは孤児院の調整に努めたのちにアルカイト王国開国祭において九賢者として復帰する予定。 ラストラーダ 九賢者の一人で降魔術士のエルダー。二つ名は「奇縁のラストラーダ」。ダンブルフのことを「司令官」と呼ぶ(ソロモンは総司令)。 自他共に認めるヒーローオタクであり、その行動もまた筋金入りだった。 この世界に来て以降、裏社会に蔓延る悪と戦っていたラストラーダ。彼は、その中でも特に大きな人身売買組織の手がかりを追っていたが、手がかりとなる貴族がアルテシアの潰した貴族であった。その後、アルテシアの孤児院運営に協力しつつ人身売買組織を壊滅させるために「怪盗ファジーダイス」を名乗って行動していた。ミラとの合流した時点で組織壊滅計画は詰めに入っており、それを終えたのちにアルカイト王国開国祭において九賢者として復帰する予定。 メイリン 声 - 小澤亜李 九賢者の一人で仙術士のエルダー。二つ名は「掌握のメイリン」。協和語のような訛りでしゃべる元気娘。 武者修行として大きな闘技大会などを渡り歩いていたらしい。七年前に地下闘技場のチャンピオン「ザッツバルド・ブラッディクリムゾン・キングスブレイド」と対戦して負かし、司祭に転職させた少女がメイリンの可能性が高いと睨んでいたが、その人物が「タイヤキクリヨーカン」と名乗っていた事を知りミラの中で可能性は確信に変わった。たい焼きと栗羊羹。それはどちらもメイリンの大好物であり、一時期食べ過ぎで体形がぽっちゃりとなり現実世界でカグラがダイエットに付き合わされていた事もあったという曰く付きの食品だった。 ニルヴァーナ皇国で開催される闘技大会に現れるだろうと当たりを付けて、現地で漸く顔を会わせることに成功する。闘技大会出場に固執するメイリンはミラが届けたメイド部隊謹製の魔法少女風魔導ローブを着て別名で出場することとなる。 フローネ 九賢者の一人で無形術士のエルダー。二つ名は「超常のフローネ」。メイリンに次ぐ自由人で、ミラのことは「じっじ」と呼ぶ。 魔法少女風をベースに、シックでクールな魔女っ娘寄りにカスタマイズした服装。若干の人間不信を患っている筋金入りの愛犬家であり、ことこの部分では猫好き(カグラ)とは相容れない。九賢者で最も型破りな存在と言われ、無形術を極めた術者として知られている。 自ら開発した術式と技術で空に飛ばした既存の島を土台に、大陸の様々な森や大地を組み合わせた浮島「天空の城」を完成させ他の九賢者達を驚かせるという目的のため、この世界に来て以来行方を眩ませていた。ミラに事が露見した際の会話から、大陸各地で発生し調査されていた謎の怪現象「大地喰い(アースイーター)」の真相が判明。この怪現象は、理想の天空城を作るためフローネが各国のめぼしい土地を勝手に拝借していたというものだった。この真相は明らかとなれば大炎上確実な案件であるため絶対に秘密とされた。 ヴァレンティン 九賢者の一人で退魔術士のエルダー。二つ名は「影絵のヴァレンティン」。現状では書籍版のみの登場キャラでWeb版には登場していない。 対人が苦手な代わり魔族・魔物には滅法強い。かつて悪魔に襲われた街をたった1人で無双し守り切ったことから「黒の英雄」と呼ばれている。現在は九賢者時のローブを脱いでスーツを着ており、全力はだせない。仲間の白魔族と行動していてヴァリーと呼ばせている。 リアルではペットショップの店長だったとのことで、猫好きなカグラとは仲が良い。
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