主な合成法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:21 UTC 版)
実験室レベルでは、アンモニア水を加熱するか、塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混合して熱する方法で、発生させることができる。水への溶解度が大きく、空気の平均分子量より小さいため、吸湿して構わないならば上方置換によって集めることができる。 高電圧放電法(1905年、ビルケランド・アイデ法) 雷と同じ方法で、空中で火花放電させて窒素と酸素から一酸化窒素を作り最後に硝酸とする。1905年に実用化したが、電力消費が極めて大きい。 N 2 + O 2 → 3000 ∘ C 2 N O → 600 ∘ C O 2 2 N O 2 → H 2 O 2 N H O 3 {\displaystyle \mathrm {{N_{2}}+{O_{2}}\ {\xrightarrow[{3000^{\circ }{C}}]{\ }}\ 2NO\ {\xrightarrow[{600^{\circ }{C}}]{O_{2}}}\ 2NO_{2}\ {\xrightarrow {H_{2}O}}\ 2NHO_{3}} } 石灰窒素法(1906年,フランク・カロ法) 1901年ドイツ人フランクとカロによる方法で、炭化カルシウム ( CaC 2 ) {\displaystyle {\ce {(CaC2)}}} を窒化させて石灰窒素を合成する手法。消費電力は放電法の.mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}1⁄4。 C a O → 2000 ∘ C 3 C C a C 2 → 1000 ∘ C N 2 C a C N 2 → 3 H 2 O 2 N H 3 {\displaystyle \mathrm {{CaO}\ {\xrightarrow[{2000^{\circ }{C}}]{3C}}\ \ CaC_{2}\ {\xrightarrow[{1000^{\circ }{C}}]{N_{2}}}\ CaCN_{2}\ {\xrightarrow {3H_{2}O}}\ 2NH_{3}} } ルテニウム触媒(Ru-活性炭-K) 尾崎、秋鹿らによる、ハーバー法よりも温和な条件でアンモニアを合成できる、ルテニウム触媒を用いた合成法。 C12A7 Electride アルミナセメントの構成成分を用いる方法で、常圧 320 - 400℃で合成可能。 モリブデン錯体 2010年にはレンゲの酵素構造を参考にして、モリブデンを含む触媒により、常温常圧でアンモニアを合成する手法が発表された。 ランタンコバルト金属間化合物 (LaCoSi) 貴金属触媒を使用しない方法。
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