丸山穂高による「戦争」発言を巡っての対応
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「日本維新の会 (2016-)」の記事における「丸山穂高による「戦争」発言を巡っての対応」の解説
2019年5月11日、衆議院議員・丸山穂高は、北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪問した際に、多量の酒を飲み泥酔し、国後島民の訪問団長の男性との会話で「ロシアと戦争で(北方領土を)取り返すのは賛成か反対か」「戦争をしないとどうしようもなくないですか」などと発言。さらに滞在中の宿舎の玄関で「キャバクラに行こうよ」と発言。同行職員らに阻止された。一部報道によれば、「女のいる店で飲ませろ」「おっぱい」「俺は国会議員だ。ここは日本の領土だろ。議員なんだから不逮捕特権があるんだ」などと話していたとされる。報道を受けて駐日ロシア大使のミハイル・ガルージンは鈴木宗男に対して、丸山の発言の真意について電話で照会。鈴木は政府の考えではなく丸山個人の見識のない発言として「これは常軌を逸した人の行動だから、日本政府の発想でもないし、国会議員の発想でもない。この人は過去にも酔っ払ったうえで問題を起こしている人だ。そういうまったく不規則な発言だから、政治問題と受け止めないでくれ」と返答したとされる。13日にはロシア上院国際問題委員長のコサチョフが丸山の発言に対し、「日露関係の流れの中で最もひどい」と批判。日本維新の会は北方領土をめぐる丸山の言動を問題視し、14日付けで丸山を除名処分とした上で、5月17日には共同代表・片山虎之助と幹事長・馬場伸幸が東京都内の在日ロシア大使館でガルージンに対して「わが党にいた議員の発言で不快な思いをさせた。維新の考えでは全くない」と謝罪。この対応に対し、除名された丸山は「ロシアへの『おわび』は完全に意味不明な対応。おかしなことにはおかしいと申し述べる」とした。また立憲民主党や日本維新の会など野党6党派は同日中に、丸山への議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出している。さらに代表の松井一郎は6月2日に札幌を訪れ、国後島へのビザなし交流訪問団長に面会して、謝罪を行っている。松井は記者団に対し「党に所属していた議員が、島民のみなさんを傷つける発言と行動をしたことに対して、党の代表としてたいへん申し訳なく思い、謝罪をさせていただいた」と答えた。
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