中泉松司とは? わかりやすく解説

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中泉松司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 21:29 UTC 版)

中泉 松司
なかいずみ まつじ
東北中央自動車道院内道路開通式にて
(2016年11月5日)
生年月日 (1979-05-07) 1979年5月7日(46歳)
出生地 秋田県秋田市下新城[1]
出身校 中央大学商学部
前職 斉藤滋宣参議院議員秘書
農業
清掃会社従業員
所属政党 自由民主党岸田派
親族 父・中泉松之助(秋田県議会議員)
公式サイト なかいずみ松司 公式ウェブサイト
選挙区 秋田県選挙区
当選回数 1回
在任期間 2013年7月29日 - 2019年7月28日
選挙区 秋田市選挙区
当選回数 2回
在任期間 2007年4月30日 - 2013年
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中泉 松司(なかいずみ まつじ、1979年昭和54年)5月7日 - )は、日本政治家自由民主党所属の元参議院議員(1期)。元秋田県議会議員(2期)。

経歴

秋田県秋田市下新城の農家に生まれる[1]。曾祖父、祖父、父は地方議会議員を務めた[2]秋田県立秋田高等学校卒業[3]。1年浪人し、中央大学商学部に進学。2003年3月、同大学卒業。同年、斉藤滋宣参議院議員の事務所に勤務。

2004年7月、斉藤は元秋田テレビアナウンサーの新人、鈴木陽悦に敗れ落選。失業し、家業の農業に従事。

大学の同窓会で、清掃会社の株式会社友愛ビルサービス社長を務める先輩に会う。「農業をやっているが行き詰まっている」旨を話すと、「トイレ掃除からでよければ、うちに来て仕事をしていいよ」と言われ、2005年1月から同社に勤務[2][3]

2007年4月、秋田県議会議員選挙に秋田市選挙区(当時の定数は13)から自由民主党公認で立候補し初当選。2011年に再選。

2013年第23回参議院議員通常選挙において秋田県選挙区より自民党公認で初当選。

2019年第25回参議院議員通常選挙は陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画の是非が争点となり、野党統一候補の無所属新人、寺田静との事実上の一騎打ちとなった。危機感を強めた自民党は秋田選挙区を「激戦区」と位置付け、著名議員らを相次いで応援演説に投入した。公示日の7月4日には岸田文雄政調会長と小泉進次郎が秋田入りした。加藤勝信総務会長、山下貴司法相、三原じゅん子甘利明選対委員長らが弁士を務めたのち、7月13日に安倍晋三首相、7月14日に菅義偉官房長官が秋田に足を運んでてこ入れした[4][5]。7月21日の投開票の結果、寺田に敗れ落選した[6]佐竹敬久知事は7月29日、参院選後初となる定例記者会見を開き、中泉の敗因について見解を述べた。党幹部が続々と来県したことに言及し、「中央から大物が入ると反感を買う。自民党の選挙の仕方はどうなのか」と疑問を呈した[7]。イージスアショア計画はその後停止、後に断念となる。

2023年9月、自民党秋田県連は引退を表明していた秋田2区金田勝年衆議院議員の後継候補を決める公募を実施。県連の選考委員会は県内支部から推薦のあった中泉、福原淳嗣大館市長、佐藤信喜県議の3者と面談を行い、10月7日に福原の擁立を決めた[8]

2025年5月11日、7月の第27回参議院議員通常選挙に秋田県選挙区から立候補すると表明した[9]。7月20日に当開票が行われ、落選[10]

政策・主張

  • 2014年4月に予定されていた消費税の8%への引き上げについて「予定通りに引き上げるべき」と回答している[11]
  • 2019年10月に予定されている消費税の10%への引き上げについて「法律に従い、引き上げるべきだ」と回答している[12]
  • 憲法9条の改正に賛成し、自衛隊を他国同様「国防軍」とすべきと回答している[11]
  • 集団的自衛権の行使に賛成[11]
  • 日本の核武装について、将来にわたって検討するべきでない[11]
  • 総理閣僚靖国神社参拝は問題ない[11]
  • 村山談話を見直すべきでないと回答する一方、河野談話についてはわからないと回答[11]
  • 軽減税率の導入に反対[11]
  • 労働市場の規制緩和を進め、企業側が金銭を払えば解雇しやすくすることに賛成[11]
  • 原発は当面必要だが、将来的に廃止すべきとしている[11]
  • 選択的夫婦別姓導入への賛否について「どちらとも言えない」としている[13]

人物

曽祖父の代から続く政治家一家で、父も秋田市議および秋田県議であった[14]東京ヤクルトスワローズ石川雅規は小学校時代からの幼馴染[15]

離婚歴があり子供の親権は元妻にある。離婚後に交際した女性と再婚すべく双方の親とも挨拶を交わすほどの仲であったが女性に癌が発覚し、闘病を続けるも2019年選挙直後に胆管癌で死去した[16]

所属団体・議員連盟

選挙歴

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
2007年秋田県議会議員選挙 2007年4月8日 27 秋田市選挙区 自由民主党 ーー票 ーー 13 4/18 /
2011年秋田県議会議員選挙 2011年4月10日 31 秋田市選挙区 自由民主党 1万1544票 ーー 13 2/19 /
第23回参議院議員通常選挙 2013年07月21日 34 秋田県選挙区 自由民主党 26万846票 52.33% 1 1/4 /
第25回参議院議員通常選挙 2019年07月21日 40 秋田県選挙区 自由民主党 22万1219票 46.07% 1 2/3 /
第27回参議院議員通常選挙 2025年07月20日 46 秋田県選挙区 自由民主党 17万1324票 37.41% 1 2/4 /

脚注

  1. ^ a b プロフィール | なかいずみ松司 公式ウェブサイト”. なかいずみ松司 公式ウェブサイト. 2025年7月11日閲覧。
  2. ^ a b 第143回 自民党 中泉松司 参議院議員”. みわちゃんねる突撃永田町!! (2015年1月28日). 2019年7月31日閲覧。
  3. ^ a b 中泉 松司(なかいずみ まつじ):参議院”. www.sangiin.go.jp. 2025年7月11日閲覧。
  4. ^ <参院選秋田>個人VS組織 戦い対照的」『河北新報オンライン』河北新報社、2019年7月18日。オリジナルの2019年7月18日時点におけるアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
  5. ^ [あきた参院選]激戦の現場(上)自民党現職・中泉松司候補」『秋田魁新報電子版』秋田魁新報社、2019年7月11日。オリジナルの2019年7月11日時点におけるアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
  6. ^ 秋田総局・鈴木俊平「<参院選秋田>党派色薄め無党派獲得 寺田氏、政治一家の強みも」『河北新報オンライン』河北新報社、2019年7月23日。オリジナルの2019年7月23日時点におけるアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
  7. ^ 神野勇人 (2019年7月30日). “秋田)イージス、参院選の「敗因」 現職落選で知事見解”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM7Y4J3FM7YUBUB009.html 2019年7月31日閲覧。 
  8. ^ “衆院選に向けて動き活発 秋田2・3区で立候補表明”. 朝日新聞. (2023年10月8日). https://www.asahi.com/articles/ASRB772MCRB6ULUC00T.html 2023年10月10日閲覧。 
  9. ^ “参院選秋田選挙区に自民の中泉松司元議員が立候補表明「農業を持続可能に」”. 産経新聞. (2025年5月11日). https://www.sankei.com/article/20250511-AN3KKCCCHJNKZJAFT67M6EHV2Y/ 2025年5月12日閲覧。 
  10. ^ 参院選 寺田静氏が2回目の当選 無党派層の支持集める”. NHK NEWS WEB (2025年7月21日). 2025年7月21日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i “2013 参院選 選挙区 秋田 中泉 松司”. 毎日新聞 (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/2013san/kaihyo_area_meikan.html?mid=B05000001001 2019年7月20日閲覧。 
  12. ^ “2019参院選 自民 秋田 中泉松司”. 毎日新聞 (毎日新聞社). https://mainichi.jp/senkyo/25san/meikan/?mid=B05000001001 2019年7月20日閲覧。 
  13. ^ 朝日・東大谷口研究室共同調査”. 朝日新聞 (2019年). 2019年7月8日閲覧。
  14. ^ 毎日新聞 2013年07月08日 秋田県版」
  15. ^ スポーツ大使 石川雅規
  16. ^ www.facebook.com/matsuji.nakaizumi
  17. ^ 今週の主な日程はこちらから(2月22日〜2月28日)”. 中泉松司 公式ウェブサイト (2016年2月22日). 2018年9月24日閲覧。
  18. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
  19. ^ 『現代印章 2019年4月号』(ゲンダイ出版)
  20. ^ 最新の護る会”. 青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road. 2025年7月11日閲覧。

外部リンク




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