中尊と脇侍の組み合わせとは? わかりやすく解説

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中尊と脇侍の組み合わせ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 06:38 UTC 版)

脇侍」の記事における「中尊と脇侍の組み合わせ」の解説

中尊両脇から成る三尊形式さまざまな形式見られる中尊脇侍との組み合わせ決まったものが多いが、必ずしも固定化されているとは限らない。 ※以下の説明中の「左脇侍」「右脇侍」とは、中尊から見て「左」「右」に位置するものを指す。観者から見た場合中尊向かって右が左脇侍、左が右脇侍である。 釈迦三尊 - 中尊釈迦如来多く場合、左脇侍文殊菩薩、右脇侍普賢菩薩である。他の例として、薬王菩薩薬上菩薩興福寺中金堂など)、阿難陀大迦葉禅宗系寺院)を脇侍とする場合がある。法隆寺金堂釈迦三尊像両脇侍は薬王菩薩薬上菩薩とされるが、造像当初からの名称であるかどうか定かでない阿弥陀三尊 - 中尊阿弥陀如来原則は左脇侍観音菩薩、右脇侍勢至菩薩である。真宗系では、本尊立像阿弥陀如来一尊で、脇侍はない。 薬師三尊 - 中尊薬師如来。左脇侍日光菩薩、右脇侍月光菩薩がっこうぼさつ)である。薬師如来眷属として十二神将守護する場合もある。 不動三尊 - 中尊不動明王中尊から見て左(向かって右)に矜羯羅童子こんがらどうじ)、右(向かって左)に制多迦童子配するのが原則だが、左右逆の場合もある。矜羯羅童子制多迦童子を含む8名の童子配し、「不動明王八大童子」として安置する場合もある。 弥勒如来三尊 - 中尊弥勒如来。左脇侍が法苑菩薩、右脇侍大妙菩薩である(興福寺北円堂像など。薬師寺大講堂本尊弥勒三尊像と呼ばれているが、この三尊像の造像経緯不明で、当初からの像名であるかどうか定かでない観音菩薩三尊 - 天台真言寺院では、観音菩薩十一面観音千手観音など)の左右に毘沙門天不動明王安置する形式が多い。これは、観音菩薩限らず薬師如来虚空蔵菩薩文殊菩薩などの場合もある。また、観音菩薩左右に梵天帝釈天配する例もある(東寺二間観音愛知滝山寺三尊像など)。 毘沙門天脇侍として吉祥天と善膩師童子(ぜんにしどうじ)を配する場合がある。(京都鞍馬寺像高知雪蹊寺像など) 東大寺金堂盧舎那仏像(奈良の大仏)の脇侍如意輪観音虚空蔵菩薩である。 和歌山道成寺本尊千手観音像の脇侍菩薩像寺伝では日光・月光菩薩とされている。東大寺法華堂三月堂)の本尊不空羂索観音像の両脇に立つ像も日光・月光菩薩呼ばれるが、本来の像名は不明である。

※この「中尊と脇侍の組み合わせ」の解説は、「脇侍」の解説の一部です。
「中尊と脇侍の組み合わせ」を含む「脇侍」の記事については、「脇侍」の概要を参照ください。

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