中央通沿いのポプラ並木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 04:41 UTC 版)
「北大ポプラ並木」の記事における「中央通沿いのポプラ並木」の解説
かつては北大キャンパスのメインストリート沿い、中央食堂の前にもポプラが植えられていたが、すでに伐採されて切り株だけが残されている。 2001年(平成13年)1月、樹木医の検査によって、倒れるおそれから伐採すべき「危険木」やその可能性がある「要注意木」が洗い出され、大学の広報に掲載された。それに対し、適切な処置を行えば伐採を避けられるのではないかという異論が唱えられ、堀淳一を代表とする「北大キャンパスの樹木を考える市民の会」が結成された。会の活動の結果、伐採予定だったハルニレ4本の延命は決まったものの、「危険木」10本、「要注意木」2本と診断されていた中央通沿いのポプラの伐採は覆らなかった。理由の一つは、秒速32メートルの風が吹けばハルニレは耐えられるもののポプラは倒れるという、工学部での風洞実験の結果だった。「市民の会」は決定に対して強硬に反対することはせず、代わりにポプラ材を用いた記念品を作ってはどうかと提案したが、「これらの木材は国家財産だから市民に配布はできない」と却下された。 伐採から2年後、平成16年台風第18号の被害を見た人々からは、「やはり切っておいてよかった」という声が上がった。伐採反対派の意見には「秒速30メートルの強風が吹くときに人通りがあると考えるのは非常識だ」というものがあったが、実際の台風当日には雨が降っていなかったこともあり、多くの学生が無防備に樹木の下を歩いていたのである。
※この「中央通沿いのポプラ並木」の解説は、「北大ポプラ並木」の解説の一部です。
「中央通沿いのポプラ並木」を含む「北大ポプラ並木」の記事については、「北大ポプラ並木」の概要を参照ください。
- 中央通沿いのポプラ並木のページへのリンク