ちゅうおう‐かんせい〔チユウアウクワンセイ〕【中央官制】
中央官制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 11:04 UTC 版)
中央官制は、二官八省を基本とする体制である。君主である天皇の下に、朝廷の祭祀を担当する神祇官と国政を統括する太政官が置かれ(二官)、太政官の下に実際の行政を分担する八省が置かれた。二官八省の他にも、行政組織を監察する弾正台や宮中を守る衛府が天皇の直轄として置かれた(まとめて、二官八省一台五衛府)。さらに八省のもとには職・寮・司と呼ばれる実務機関が設置されていた。後に組織が時代に合わなくなると、令に規定の無い官(令外官)を設けることで対処した。 中国の律令制が皇帝にすべての権限を集めて三省(中書省・門下省・尚書省)がこれを補佐する体制であるのに対し、日本の律令制では、天皇と各省の間に天皇の代理機能を果たす緩やかな合議体、太政官を置いたことに特徴がある。 なお、「官」とは役所そのものを指し、「役所の職員」を指す現在の用法とは異なる。
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