中国人観光客と花見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:29 UTC 版)
「訪日外国人旅行」の記事における「中国人観光客と花見」の解説
2015年の訪日外国人観光客数は1,973万人で過去最高を記録したが、このうち中華人民共和国からは約499万人であり、4月に訪れた中国人観光客は2014年の2倍超の40万人だった。そのような中で、中国人旅行客の間では日本の花見ツアーがブームとなった。中華人民共和国にも桜の名所はあるが、「桜の名所は日本だ」というイメージが定着している。 桜の名所の一つである上野恩賜公園では「桜のトンネル」の下で中国語が飛び交う。中国の多くの旅行会社のウェブサイトでは「桜 東京、箱根、鎌倉、大阪5泊6日旅行」「九州の花見の名所ツアー」などのPRがみられた。中国のオンライン旅行サービス大手企業の携程旅行網(シートリップ)でも、開花予想をもとに目的地を案内している。同社の担当者の話によると、「中国人の国外旅行は、その土地の生活や文化に溶け込む形にシフトしている。日本の花見は人気だ」という。 日本側でも、中国人の訪日の山場となる春節(旧正月)シーズンに続く旺盛な「花見需要」を取り込もうとする動きが広がった。花見の名所である上野公園近くの松坂屋上野店では、花見の季節に中国語通訳を増員し、花見後の買い物に寄ってもらおうと工夫した。 一方、記念撮影のためにソメイヨシノの枝を折ったり、木を振って無理矢理花びらを散らそうとするなど、マナーの悪い中国人観光客も目立ち、日本人からの反発を招いたりしたほか、駐日本国中華人民共和国大使館も、自国民に対して花見マナーについて、注意喚起を行う事態になっている。
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