中国の民族政策と民族識別工作とは? わかりやすく解説

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中国の民族政策と民族識別工作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 20:21 UTC 版)

中国の少数民族」の記事における「中国の民族政策と民族識別工作」の解説

中国政府は、民族区域自治という少数民族政策取っている。国民を、漢民族55の「少数民族」とに区分し、その民族ごとに集住地域を「区域自治」の領域として指定した。そこでは、「民族文字・言語使用する権利」、「一定の財産の管理」「一定規模警察民兵部隊組織」「区域内で通用する単行法令の制定」などを行う事を認めている。 国民構成する集団が、どの「民族」に帰属するかを法的に確定させる行政手続きを、民族識別工作といい、清代から民国期にかけて伝統的に五族」(漢・満・回・・蒙)とされてきた民族数は、この手続きにより56にまで増加した現時点でもまだ、識別されていない民族、あるいは便宜的に他の民族籍分類されている民族多数存在する。(中国語版wikipedia中国未识别民族参照。) 中国残留日本人孤児などに由来する日系香港・マカオ返還にともない中国国民となった英国系やポルトガル系は、少数民族としては扱われていない一方朝鮮・韓国系を朝鮮族ベトナム系を京族ロシア系オロス族等として少数民族括り扱われている。また、新疆ウイグル自治区居住するトゥバ人は、少数民族とは認められ蒙古族として扱われている。 宋代西方から移住して開封定着したユダヤ人は、「猶太」と呼ばれ中華人民共和国建国後1952年国慶節には2名の代表を北京派遣したが、民族識別工作進展する中で、「少数民族としての認定をうけることができなかった。それでも「戸籍簿民族」には「猶太」と記すことが許されていたが、1996年至り民族籍として「漢族」または「回族」のいずれか選択するよう求められた。詳細開封のユダヤ人参照

※この「中国の民族政策と民族識別工作」の解説は、「中国の少数民族」の解説の一部です。
「中国の民族政策と民族識別工作」を含む「中国の少数民族」の記事については、「中国の少数民族」の概要を参照ください。

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