両方向改造車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 07:28 UTC 版)
ZT4D - ハレ市電のT4Dのうち2両を改造した形式。車体後方に運転台が増設され両運転台車両となった他、乗降扉の配置は両側面とも車体右側・中央の2箇所に変更された。ČKDタトラによって1984年に改造が実施され、ループ線が存在しない系統(15系統)で使用されたが、超低床電車増備に伴い2000年に同系統での使用が終了し、2003年に営業運転から撤退した。その後1両(900)はハレ市電に残存し動態保存が行われている一方、もう1両(902)はイギリス唯一のタトラカーとしてクリック(英語版)の国立路面電車博物館(英語版)に譲渡された。初期は動態保存運転に用いられていたが故障が頻発した事で2007年以降は静態保存に切り替えられており、保管庫の容量不足により2018年から2020年までは一時的にブラックプール・トラムの車庫に移設されている。 T4D-W - T4Dを改造した形式。左側面の中央・後方に乗降扉が追加された一方、ZT4Dとは異なり2両編成での運用を前提にしており運転台は片側のみ存在した。ハレ市電、ドレスデン市電に導入され、前者は廃車後にルーマニアのアラド市電に譲渡された。 B4D-W - 付随車のB4Dを改造した形式で、左側面の両端(2箇所)に乗降扉が設置された。ハレ市電、ドレスデン市電、ライプツィヒ市電で改造が実施され、うちハレ市電向け車両は廃車後にアラド市電に譲渡された。 その他 - マクデブルク市電で使用されていたT4Dのうち、13両についても車体後方に運転台が増設され両運転台車両となったが、ZT4Dと異なり車体後部の形状が変更されなかったため車体前後で先頭の形状が異なっていた他、乗降扉も右側のみに存在した。2020年現在、1008はゼーンデ(ドイツ語版)のハノーファー路面電車博物館(ドイツ語版)に保存されている。 ZT4D(ハレ) ZT4D(クリック(英語版)) B4D-W(ライプツィヒ)
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