両方面への対面乗り換え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:36 UTC 版)
「対面乗り換え」の記事における「両方面への対面乗り換え」の解説
これまでの例のように、2路線の乗換が可能でも、対面乗り換えが可能な組み合わせは限定されていることが多い。そこで、駅の前後の線路に交差を設け、複数駅を用いて互いの路線の両方向へ乗り換えられるようにする場合がある。ただし列車本数の多い路線では、平面交差で対面乗り換えを実現することは困難なため、巧妙な立体交差を設けて対面乗り換えを行っている。 このような例は香港のMTRやシンガポールのMRTで見られ、複数の駅を組み合わせることにより同一方向・逆方向とも対面乗り換えができるようになっている例もある。右図は香港MTR觀塘線(緑)・将軍澳線(紫)の油塘駅(左上)、調景嶺駅(右下)の配線略図である。觀塘線の九龍方面(上)と将軍澳線の香港島方面(左)の相互間は油塘駅で、九龍方面と将軍澳線の将軍澳方面(右下)は調景嶺駅で対面乗り換えが可能である。 日本では、前2項で記述したように、山手線と中央・総武緩行線において、代々木駅 - 新宿駅間に立体交差を設けることで不完全ながら各方面への対面乗り換えを実現させている。山手線外回りと中央・総武緩行線西行、山手線内回りと中央・総武緩行線東行は新宿駅で、西行から内回りは代々木駅で対面乗り換えを行える。また、内回りから西行も代々木駅での対面乗り換えが可能だが、新宿駅を二度通る(「複乗」となって新宿 - 代々木間有効の定期券かフリー乗車券を持っていない限り、その区間の運賃が発生する)ことになるため、車内放送での案内は行われていない。また、外回りと東行は対面乗り換えを行うことが出来ず、代々木駅での階段移動を要する。
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