世界における生産・供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:56 UTC 版)
2010年代後半の世界では中華人民共和国(中国)が最大の生産国であった。中国紡績品商業協会によると、2019年には世界の総生産の約5割にあたる約50億枚を生産している。2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患の世界的流行によって医療用マスクの需給バランスが大きく崩れた2020年には、パンデミックの発祥地でありながら都市が経済活動を再開できるレベルまでのの抑え込みを早々に成功させた中国は、アウトブレイクを遅れて経験しているさなかの国外での大きな需要を念頭に、経済的および政治的思惑をもって中国は2月から大増産に乗り出し、自動車メーカーなど異業種までもが続々と参入した。3月初旬の時点で1日当たり約1億2000万枚まで増産し、その後も増やしている。中国共産党の機関紙『環球時報』の2020年4月20日付の記事によると、マスクの主要材料であるメルトブロー(英語版)製法の不織布が1トンあたり約1060万円で半年前と比べて約40倍となったが、新規参入が多くなり、200サンプル品のうち2つしか医療用の基準に適合しない場合もあった。
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