世界における毒見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:46 UTC 版)
古代ローマでは為政者が毒を盛られることが頻繁だったので、ローマ皇帝は、紀元前27年に即位した初代皇帝アウグストゥス以降、歴代の皇帝が毒見奴隷を抱えることとなった。毒見奴隷の寿命は、おおむね短かったという。ハロタス(英語版)はクラウディウスの毒見役で使用人頭であったが、西暦54年、クラウディウスが毒キノコに当たって死んだ後も、後継の皇帝の毒見役を務めたことから、暗殺に関わったとも考えられている。 13世紀のエジプトの将軍イッズッディーン・アイバクは、スルタンの奴隷として毒見役をつとめたことから出世し、ついにはスルタンにまで登りつめている。 20世紀のソビエト連邦の政治家スターリンは、自分が食事を取る前に部下に食べさせていたという。
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