与那国駐屯地の開設
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「与那国島の防衛問題」の記事における「与那国駐屯地の開設」の解説
2016年1月26日の閣議を経て、与那国駐屯地の開庁日を3月28日付けとすることが中谷元防衛大臣より発表された。2016年3月28日には与那国駐屯地が開設され、与那国沿岸監視隊が配備された。あくまでも情報収集が任務であって、敵の迎撃を任務とする離島警備部隊ではない[要出典]。駐屯地は日本最西端で台湾を臨む久部良地区にあり、駐屯地の建物は大自然を抱く与那国島の景観に配慮して、屋根瓦を赤茶色、壁を白色の外装としている[要出典]。また、ゲンゴロウ類などの島の貴重な動植物を保護するため、敷地内にビオトープ(生息・生育空間)が設けられている。島中部のインビ岳には船舶・航空機を監視するレーダー5本が建設された[要出典]。 隊員と家族の転入により、与那国島の人口は2017年2月末時点で約9年ぶりに1,700人台(うち15%が自衛隊関係者)を回復した。町財政にとっても年間で住民税4000万円程度と駐屯地賃貸料(約1,500万円)が増収となり、後者を財源に小中学校と幼稚園の給食を無償化した。駐屯地側も、島の動植物を保護するビオトープを設置したり、駐屯地夏祭りを開催したり、官舎敷地内にある子供用遊具や建設中の体育館・運動場を開放したりするなど、地域への溶け込みに配慮している。島の商店や祭り、学校は活気を取り戻しているが、選挙への影響を指摘する声もある。
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