下痢性貝毒原因微細藻とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > 草木 > > 下痢性貝毒原因微細藻の意味・解説 

下痢性貝毒原因微細藻 [Diarrhetic shellfish poisoning microalgae]

 下痢性貝中毒(diarrhetic shellfish poisoning: DSP)はディノフィシス属やプロロセントラム属の渦鞭毛藻原因となる日本最初に発見され貝中毒である。麻痺性貝毒同様に二枚貝のようなプランクトン・フィーダー(プランクトンを餌にする動物)が毒化する。下痢性貝毒わが国ばかりでなくヨーロッパ北アメリカオセアニアにも広く分布することが明らかになっており、この貝中毒世界的な問題になりつつある。
この貝毒脂溶性の数種の成分からなるが、これらの成分構造違いで3群に大別されている。どの成分ポリエーテル化合物であるが、これらのうち下痢原性をもち、原因となる渦鞭毛藻との関係が明らかにされているのは、オカダ酸(okadaic acid: OA)と、その誘導体であるディノフィシストキシン 1(dinophysis toxin 1: DTX 1)である。
この貝中毒症状下痢腹痛おもな症状これまで死亡した例はない。しかし、これらの毒成分発ガン促進作用があるので注意が必要である。わが国では東日本中心に貝類毒化おこっているが、この場合原因プランクトン出現が1リットル当り1,000細胞程度の低密度でも貝類毒化がおこるので、赤潮のような海の外観からは毒化予測できないまた、わが国ではこの貝毒場合出荷に際して毒性規制値定められており、これを上回る市場へだすことができない




下痢性貝毒原因微細藻と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

下痢性貝毒原因微細藻のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



下痢性貝毒原因微細藻のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2025 Fumiaki Taguchi

©2025 GRAS Group, Inc.RSS