善光寺白馬電鉄ゼ100形気動車とは? わかりやすく解説

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善光寺白馬電鉄ゼ100形気動車

(上田丸子電鉄キハ300形気動車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 05:36 UTC 版)

善光寺白馬電鉄ゼ100形気動車(ぜんこうじはくばでんてつゼ100がたきどうしゃ)は、善光寺白馬電鉄1936年から1944年まで所有していたガソリンカー


  1. ^ 池貝鉄工所6-HSD-10A。元々は自動車用として開発されたエンジンで、そのため背の高いエンジンが一般的であった当時のディーゼルエンジンとしては背が低く、床面高さは1,150 mmに収まっている。
  2. ^ 本形式の図面が調製された1936年4月の時点で最終増備グループの製作が進んでいた。
  3. ^ ただし公称自重は15.0 tを称した。本形式に搭載されたウォーケシャ6SRLの機関重量は540 kgで、設計当時存在した同程度のサイズ・出力のディーゼルエンジン(多くは自重1 tを超過していた)と比べると軽量であった。
  4. ^ なお、神中鉄道キハ30形も公称自重は15.0 tである。
  5. ^ 以後、各私鉄の車両製造に大きな足かせとなった臨時資金調整法の公布直後の竣工であり、戦前製気動車の最終製造グループに属する。
  6. ^ Waukesha Motor Co., 現ドレッサー社ウォーケシャエンジンディビジョン (Waukesha Engine Division. Dresser,Inc.)。
  7. ^ 最大制動馬力78馬力(58.9 kW)、1,500 rpm
  8. ^ 当然ながらこれに伴い、連結器の連結強度も低下しており、約25 t程度が上限となっている。もっとも本形式の場合は自重が公称15 t級で、1両が故障したもう1両を牽引する、といった事態に陥ったとしても問題になることはない。
  9. ^ 本形式完成時にメーカーである日車によって撮影されたゼ100の公式写真では通常の並形(柴田式)自動連結器が装着されており、さらに善光寺白馬電鉄の開業式典の際に撮影された写真では上述の簡易連結器に交換されていることから、甲種鉄道車両輸送中は貨物列車の編成内における連結位置や取り扱いの制約を受けないよう、連結器を特別に交換していたことがわかる。
  10. ^ それでも気動車としての車籍を戦後まで維持していたのは、同時代の他社と同様、気動車保有鉄道会社各社に対する燃料の割り当てを期待していたためと考えられている。
  11. ^ 台車交換を実施したのは、従来の台車の一方が重心を意図的に偏らせた偏心台車であったことと、軽量構造の菱枠台車で強度が足りず主電動機を装架するのが事実上不可能であったことによる。
  12. ^ 上田丸子電鉄では前述したキハ101形をはじめ、国家買収により飯山線となった飯山鉄道が新造した気動車全車の払い下げを受けたほか、本形式の基本となった神中鉄道キハ30形キハ30を譲渡先の東武鉄道から譲受するなど、本形式と同系の日本車輌製造製小型気動車を多数購入していた。それらは、エンジンを下ろして付随車・制御車として、あるいは本形式と同様に機器流用ないしは車体載せ替え名目で老朽化した木造電車から取り外した台車や電装品といった主要機器を搭載し電動車として使用されていた。
  13. ^ これにより窓配置はd(1)D7D(1)1(d:乗務員扉、D:客用扉、(1):戸袋窓、数字:窓数)となった。


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