三原葉子とは? わかりやすく解説

三原葉子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 10:23 UTC 版)

みはら ようこ
三原 葉子
本名 藤原 正子 (ふじわら まさこ)
生年月日 (1933-01-10) 1933年1月10日
没年月日 (2013-07-01) 2013年7月1日(80歳没)
出生地 日本 岩手県盛岡市
身長 162cm
職業 女優
ジャンル 劇場用映画テレビドラマ
活動期間 1951年 - 1977年
事務所 新東宝 (1951年 - 1961年)
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三原 葉子(みはら ようこ、1933年1月10日[1] - 2013年7月1日[2][3])は、日本女優である。現役当時の公称サイズは身長162cm, 体重52kgであった。本名は藤原 正子(ふじわら まさこ)。

来歴

1933年(昭和8年)1月10日、岩手県盛岡市鉈屋町に生まれる。生家は毛皮商で、盛岡市立盛岡第一高等女学校(現在の盛岡市立高等学校)を卒業する。

1951年(昭和26年)10月、新東宝に「第一期スターレット」として入社する。翌1952年(昭和27年)、『風雲七化け峠』(並木鏡太郎監督)で銀幕デビュー。1957年(昭和32年)、石井輝男監督『肉体女優殺し 五人の犯罪者』でストリッパー役に起用され、その肉体美と演技で人気を博す。1958年(昭和33年)、『人喰海女』で初主演。以後、新東宝のセクシー路線のトップスターとしてなった。

1961年(昭和36年)10月、新東宝が倒産すると第一協団に所属[1]。以降はフリーランスとして東映を中心に活躍した[4]。映画の出演は遊びで[4]、当時の本業は不動産で大儲けしていたといわれる[4]。墓所は盛岡市東顕寺。

人物・エピソード

新東宝では、大蔵貢社長の企画第一主義に則ったエロ・グロ路線の中心的ヴァンプ女優として活躍した。

昭和27年の『風雲七化け峠』(並木鏡太郎監督)でデビュー。この作品では全裸で川に入る場面があった。共演した嵐寛寿郎は、「ほんまに切れるような岩清水に裸で入りよったんです。人が来てアッと立ち上がる、胸一杯に乳が隠しきれません。ボロッとこぼれかかった、本人それどころやない、もう血の気がひいとる。よう演りました三原葉子」とこのときの様子を語っている。このデビュー映画はヒットとなり、日本の女優には珍しいグラマーとして話題となる。

昭和35年の『女王蜂と大学の竜』(石井輝男監督)で、三原と共演した嵐寛寿郎によると、「ちょっとふとめや、グラマーがゆきすぎてデブ子になってしもうた、それが悩みの種でサラダしか食わん」とのことで、グラマー女優として知られた裏にも苦労があったようである。

劇中では気の強い役だったが、これも嵐寛寿郎によると「役柄とはまるで逆でやさしい、よう気のつく子」だったそうで、真夏の撮影だったこの作品で、大スターの嵐のそばにつきっきりで汗をかくとさっと拭いてくれたという。「自分の出番が終わってもまるで実の娘のように世話を焼いてくれる、これにも惚れました」と語っている[5]

おもな出演作品

映画

テレビドラマ

  • 恐怖のミイラ(1961年、NTV
  • 風の視線(1962年、NET
  • 三匹の侍(1963年 - 1964年、CX
    • 第2話「剣法無頼」(1963年)
    • 第16話「白刃無情」(1964年)
  • あるぷす大将(1964年 - 1965年、12ch
  • 特別機動捜査隊 (NET / 東映
    • 第178話「奇妙な女」(1965年)
    • 第521話「ある沖縄の女」(1971年) - 瑞枝
    • 第672話「俺の殺した女」(1974年) - 栗島加寿子
    • 第742話「競馬人生」(1976年) - 和歌子
    • 第756話「悪魔の暴走」(1976年) - 小坂景子
    • 第800話「あヽ夫婦」(1977年) ー 平松路子
  • 白い巨塔(1967年、NET / 東映)
  • 銭形平次(CX / 東映)
    • 第73話「首なし仏」(1967年)
    • 第229話「負けるな母ちゃん」(1970年)
  • 素浪人 月影兵庫 第2シリーズ 第36話「父よあなたは弱かった」(1967年、NET / 東映) - お艶
  • 大奥 第35話「十八番目の御側室」・第36話「涙の馬子唄」(1968年、KTV / 東映) - お蝶の方
  • 素浪人 花山大吉(NET / 東映)
    • 第2話「やっぱりふざけた仲だった」(1969年)
    • 第48話「佛を背負ってモメていた」(1969年) - お徳
  • プレイガールシリーズ(12ch / 東映)
    • プレイガール
      • 第58話「女一匹恋狂い」(1970年) - 戸田京子
      • 第75話「男殺し裸の牝猫」(1970年) - にな子
      • 第79話「スリラー・浴室の死美人」(1970年) - 葉子
      • 第86話「生きていた花嫁」(1970年) - 花江
      • 第87話「女命の預け方」(1970年) - 雅代
      • 第92話「女は裸でグァム島航路」(1971年)
      • 第100話「夢のグァム島殺人事件」(1971年) - 麻子
      • 第211話「亭主の殺し方教えます」(1973年) - 弓削富子
      • 第257話「女が男を寝かすとき」(1974年) - 立花利枝
      • 第261話「トルコ風呂殺人事件」(1974年) - 中沢道代
    • プレイガールQ
      • 第60話「聖夜に燃える熱い肌」(1975年) - 由加
      • 第70話「裸の花嫁地獄行き」(1976年) - 板垣政江
  • キイハンターTBS / 東映)
    • 第149話「それ行け! がい骨強盗団」(1971年)
    • 第241話「喜劇 おへそ特攻隊」(1972年)
  • 半七捕物帳 第26話「天狗さわぎ」(1972年、NET / 東映)
  • 忍法かげろう斬り 第20話「くノ一と大盗賊」(1972年、KTV / 東映) - お万
  • 荒野の素浪人 第2シリーズ 第8話「野良犬無残」(1974年、NET / 三船プロ
  • ふりむくな鶴吉 第28話「奴女郎」(1975年、NHK) - お時
  • Gメン'75 第6話「コルト自動拳銃1911A1」(1975年、TBS / 東映) - スナックのママ
  • 非情のライセンス 第2シリーズ 第70話「兇悪の秘め事」(1976年、NET / 東映) - 入舟の女将
  • 必殺仕業人 第8話「あんたこの五百両どう思う」(1976年、ABC / 松竹) - 楓
  • ぐるぐるメダマン 第21話「それ行け!お化けの運転手」(1976年、12ch / 東映) - 山田良江
  • 横溝正史シリーズ / 三つ首塔(1977年、MBS / 東宝) - 島原明美

脚注

  1. ^ a b 『タレント名鑑』《NO2》芸能春秋社、1963年、173頁。 
  2. ^ 盛岡タイムス 2015年11月30日付
  3. ^ https://morioka.keizai.biz/headline/2293/ 「盛岡経済新聞」 2017.03.03「盛岡で『女優・三原葉子を語る会』」
  4. ^ a b c “最前線記者覆面座談会 男優より女優の方がいまは幸せ? かつてのスクリーンのアイドル 原節子、折原啓子らどこでどうしている…”. 内外タイムス (内外タイムス社): p. 10. (1975年1月31日) 
  5. ^ 竹中労『聞書アラカン一代 - 鞍馬天狗のおじさんは』(白川書院)

関連項目

外部リンク


三原 葉子 (みはら ようこ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:33 UTC 版)

レーシングラグーン」の記事における「三原 葉子 (みはら ようこ)」の解説

元町Queen'sNo.2で、走り屋行きつけファミリーレストランJOHNNY'S」の看板娘18歳搭乗車種ライトブルーのWagon660で、エンジンをCVC1600Rに搭載されているBB16-Rに換装し、リーダー同様にスーパーチャージャー装着している。

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