一塁盗塁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:55 UTC 版)
2019年7月10日付のワシントン・ポスト電子版によると大リーグ機構が、2019年2月に業務提携契約を結んだ米独立アトランティックリーグで、打者走者の「一塁盗塁」を可能にした。一盗は、従来の振り逃げルールとほぼ同じで捕手が後逸した場合に一塁に走ることができるが、振り逃げが2ストライクから行うのに対し、一盗ルールはどのカウントでも走ることができる。13日(日本時間14日)に米メリーランド州で行われたサザンメリーランド・ブルークラブス対ランカスター・バーンストーマーズの一戦で打者のトニー・トーマスは一盗に成功した初めての選手となった。 一盗は「アイドリングタイムを減らし、より多くのアクションを」という発想で試験導入されたルールだが、MLBから零れ落ちたベテランの視点では、MLB復帰のために独立リーグで打撃の実力を示す機会を自ら放棄する非合理な戦術と言える。また、一盗はMLBに存在しない制度なので、たとえいくら独立リーグで一盗の記録を重ねようとMLBのスカウトからは評価されない。そもそも記録上四球となるに過ぎないため、アウトになる危険を冒してまで一盗を実行するのは意義が見出しづらいという事情もある。元々新ルールの実験メニューとして試験導入されたこのルールだが、2021年度シーズンには新ルール実験メニューから除外された。
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