一人道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:33 UTC 版)
通常のいけ花のように、一人道は一人のみ花生けをし、花を生ける道具が剣山あるいはオアシスである。花を生けるとき、花を見たり、心を落ち着かせたりして、自分の愛しい人の事を思い遺す。最もしっかりした大きな、または特別な意味を持っているお花を主枝として使用され、真ん中に挿す。そのお花は当主、或いは心の中で最も大切な人を象徴する。続き、家族メンバー、また愛しい人に関連する趣・形・色の花を選び、主枝の周りに隙間なく寄り添って挿す。花の隣、前、または後ろの位置は、主枝を代表する人とその花を代表する人との関係を示す。特別なのは絶対に色によりお花を選んで挿さずに、花を生ける人との関係により選ぶ。大切な人をできるだけ思い遺し、“舞台”に花が多ければ多いほど挿すようにする。出来上がった瞬間、家族の集合記念撮影の如き、お花・葉が祖父母や両親や姉妹といった大家族メンバーの魂の代表として、お互いに譲り合って一緒に大家族の写真を全員の顔を綺麗に映れるように揃っている。その時、部屋に飾り、または花束にして誰かにあげる等、サイズや自分の願望により、様々な方法で完成品を利用することができる。つまり、一人道の重要なポイントは、自分の愛しい人へ連想する思考の脈絡である。愛しい人のイメージを美しい花のイメージと連結することによっては、その人の愛情と笑顔を思い出し、生活からの圧力に疲れてきた心を蘇らせる。
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