一人説と二人説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/09 18:14 UTC 版)
「狄志良須俘囚宇奈古等」の解釈には、「狄志良須の俘囚宇奈古」の一人説と、「狄の志良須」と「俘囚の宇奈古」という二人説があり、いずれとも決めがたい。 一人説の難点は、「狄の志良須の俘囚の宇奈古」のような冗長な人名表記が他に例をみないこと。「俘囚」を姓のように使った例が他に見られないこと。狄と俘囚という同列的な用語を重ねて用いる意味がわからないことにある。二人説は文の読み方として自然だが、部姓がなく名だけの俘囚が他に例をみないのが難点となる。夷俘と俘囚を区別する学説に基づけば、朝廷がより強く把握していた俘囚で、長く城下にあり、城について意見を上げることができた有力者に姓がないはずがない。
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