ワクチンツーリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 00:55 UTC 版)
新型コロナウイルス用のワクチン供給が始まり、各国で医療従事者や高齢者・基礎疾患者、エッセンシャルワーカーなどを優先順位として接種されているが、2021年2月時点で一般国民の約4割が既にワクチン接種が済んでいるイスラエルは余剰ワクチンが発生したため、自国民以外に対して有償提供しはじめ、世界の富裕層を相手にワクチンツーリズムが成立した。国際線が運休中でも参加者はチャーターのビジネスジェットでイスラエルへ向かい、2週間の隔離措置と中1ヶ月の間隔を空けて2回目の接種が完了するまでリゾート地でのステイケーションで過ごし(隔離期間中も貸し切りのプールやジムを利用できるオプション有)、ワクチンも滞在ホテルで接種する。イスラエル政府発行の接種証明(免疫パスポート)も発行される。これに続きアラブ首長国連邦とキューバもワクチンツーリズムに参入することを表明した(キューバのワクチンはロシア製のスプートニクⅤ)。また、インドではワクチンツーリズムを仲介斡旋するツアーオペレーターも現れている。当然ながらワクチンツーリズムに関しては、持てる者と持たざる者のワクチン格差を助長し、命を金で買う行為であるという批判が噴出している。 一方アメリカでは、ニューヨークを訪れた一般観光客にワクチンを接種するサービスが始まり、観光業の回復を図る。使用するのは1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン製にすることで、短期滞在の旅行者のニーズに応える。
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