ロズベルグの初タイトル獲得と引退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:35 UTC 版)
「2016年のF1世界選手権」の記事における「ロズベルグの初タイトル獲得と引退」の解説
この年もメルセデスが21戦中19勝(勝率90.47%)、ポールポジションを逃したのはモナコGPの1回のみ、ワン・ツー・フィニッシュ8回の成績を残し、1988年に16戦中15勝で勝率93.75%を誇ったマクラーレン・ホンダに迫る勝率を誇った。 初タイトルを目指すニコ・ロズベルグが開幕4連勝(前年終盤戦を合わせると7連勝)を飾る一方、2014年・2015年王者ルイス・ハミルトンはトラブルやアクシデントで出遅れ、第4戦ロシアGPの地点で早くも43ポイントの差がついた。しかし第6戦モナコGPでハミルトンがシーズン初優勝を飾ると、第12戦ドイツGPまでの7戦で6勝を飾り、この間、不調に陥ったロズベルグを逆転する。だがサマーブレイクが明けるとロズベルグは3連勝を飾って再びハミルトンを逆転。マレーシアGPでは独走中のハミルトンがエンジンブローでリタイア、日本GPでもロズベルグが優勝したことで、この地点で両者の差は33ポイントとなった。残る4戦でハミルトンは4連勝を飾るが、ロズベルグも4戦連続2位となった結果、最終的に5ポイント差で逃げ切ったロズベルグが自身初のワールドチャンピオンに輝き、1982年の王者ケケ・ロズベルグを父に持つロズベルグは、グラハム・ヒル/デイモン・ヒル以来となる、2組目にして20年ぶりの親子2世代F1チャンピオンとなった。 コンストラクターズタイトル3連覇を果たしたメルセデスだったが、第5戦スペインGPではオープニングラップに同士討ちを演じ、第9戦オーストリアGPでも最終ラップに両者が接触。ハミルトンがエンジントラブルの集中に不信感を募らすなど、チームは激しいタイトル争いを演じる両者の扱いに神経を使わねばならなかった。 ロズベルグはFIAの年間表彰式当日(12月2日)に突如引退を発表。本人は日本GPの頃から意識し始め、アブダビGP決勝の翌日に決心したと明かした。チャンピオンを獲得した年に現役引退するのは、マイク・ホーソーン(1958年)、ジャッキー・スチュワート(1973年)、アラン・プロスト(1993年)に続く4人目の事例となる。
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