ロシア–ウクライナ戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 03:14 UTC 版)
「大隊戦術群」の記事における「ロシア–ウクライナ戦争」の解説
2016年7月-9月版の米国軍事雑誌Armorに引用されたロシア–ウクライナ戦争からの報告は、大隊戦術群がウクライナに展開されたロシア部隊の主力であると見なしている。これらの大隊戦術群は、1個戦車中隊、3個機械化歩兵中隊、2個対戦車中隊、2または3個砲兵中隊、および2個防空中隊から構成された。ドンバス戦争に展開された大隊戦術群の大半は、ロシアの第49軍(英語版)および第6戦車旅団に由来するが、大隊戦術群はロシア陸軍のほぼ全ての野戦軍から配置された。典型的には、大隊戦術群は展開されている旅団のおよそ半分の装備と人員から構成され、それらの人員の3分の1が「契約」兵士であった。 ウクライナにおける戦争において大隊戦術群が関与した戦闘には、マリウポリの戦い(英語版)、第二次ドネツク空港の戦い、デバルツェボの戦いが含まれる。 ドンバス戦争の後、2016年にロシア連邦軍参謀総長(英語版)ワレリー・ゲラシモフは2018年までに大隊戦術群の数を96から125に拡大する計画を発表した。同時に、ゲラシモフは、大隊戦術群は2018年までに主として契約兵士が配備されるとも発表した。2018年9月までに、ゲラシモフは、ロシアが126の「常設即応」大隊戦術群を持つと主張した。6か月後の2019年3月、国家院(下院)で演説したショイグは、ロシアは136個大隊戦術群を有していると主張し、2021年8月までにおよそ170の大隊戦術群を有すると主張していた。 2021年3月から4月にロシアとウクライナとの間の緊張が高まっている中、米国当局はロシアのおよそ48個大隊戦術群がウクライナとの国境へと移動したと推計したのに対して、ウクライナ当局は56個大隊戦術群が国境へと移動したと推計した。2021年末にロシアとウクライナとの間の国境における緊張の中、米国当局はウクライナと相対したロシア軍が2022年1月までに100個大隊戦術群に達し、2021年12月までには既に50個大隊戦術群が配置に付いているであろう、と見積った。
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