レモンマートル利用の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 23:28 UTC 版)
「レモンマートル」の記事における「レモンマートル利用の歴史」の解説
1788年以前 - アボリジニによりレモンマートルが香料及び薬として用いられる。 1853年 - 植物学者のフェルディナント・フォン・ミュラー (Ferdinand von Mueller)により学名を Backhousia citriodora と名付けられた。属名は友人であったクエーカー教徒の伝道者にして植物学者であるJames Backhouseに由来する。 1888年 - バートラム(Bertram)らがレモンマートル油からシトラールを単離。 1900年代 - 1920年代 - クイーンズランドのユーマンディでレモンマートルの蒸留が小規模で商業的に行われる。 1920年代 - シドニーのTechnological MuseumのA.R.ペンフォールド(A.R.Penfold)、R.グラント(R.Grant)らにより、レモンマートル油の水蒸気蒸留が行われ、抗菌性が解明される。 1940年代 - 第二次世界大戦の間、タラックス社(Tarax Co.)がレモンマートル油をレモン香料として用いる。 1950年代 - JR・アーチボルトによりクイーンズランドのミリアムバール(en:Miriam Vale, Queensland)とマリーボロー(en:Maryborough, Queensland)の低木の領域において幾許かの油製品が出荷されるも、小規模な工業は緩やかに衰退した。 1989年 - ウォロンバー農業試験場(Wollongbar Agricultural Institute)のエッセンシャルオイル部門のイアン・サウスウェル博士(Dr.Ian Southwell)の研究室と大自然食品株式会社(Wildnerness Foods Pty Ltd)のペーター・ハードウィック(en:Peter Hardwick)によるレモンマートルのガスクロマトグラフィー分析により、レモンマートルの香辛料と商業価値が解明される。 1990年 – ラッセル(Russel)とシャロン・コスティン(Sharon Costin)によるリンピンウッド庭園(Limpinwood Gardens)と奥地食事供給株式会社(Bush Tucker Supply Pty Ltd)のヴィク・チェリコフ(Vic Cherikoff)により、飲食店と食品製造業者にレモンマートルが乾燥した葉として供給される。 1991年 - トーナ・エッセンシャルオイル株式会社(Toona Essential Oils Pty Ltd)のデニス・アーチャー(Dennis Archer)とローズマリー・カレン-アーチャー(Rosemary Cullen-Archer)によりレモンマートルのプランテーションが開始される。1993年にはレモンマートル油がプランテーション製品として商業的に供給された。 1997年 - クイーンズランドの北でオーストラリア天然レモンマートル株式会社(Australian Native Lemon Myrtle Ltd.)によりレモンマートルの大規模プランテーションが開始される。 1990年代以降 – 国際的な枠組みによる香料、化粧品、抗菌剤製品のレモンマートルの供給が開始され、手軽にレモンマートル製品が入手できるようになる。 2004年 - トーナ・エッセンシャルオイル株式会社によりレモンマートルに関するの研究論文がまとめられる。 2008年 - レモンマートルがロンドンで売れていると著名なテレビ番組の『Pukka』に取り上げられた。
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