レビ記のアザゼルとは? わかりやすく解説

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レビ記のアザゼル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 05:00 UTC 版)

アザゼル」の記事における「レビ記のアザゼル」の解説

旧約聖書レビ記16章には贖罪日ヨム・キプル)の儀式方法示されているが、そのなかにアザゼルの名がみえる。この箇所では、神はモーセ祭司アロン至聖所に入る儀式について伝えている。 7番目の月の10日贖罪の日として祝う時、イスラエル人々から贖罪のささげものとして2匹雄山羊を受け取り、これを引いてきてくじを引き、一匹を主のものにし、もう一匹アザゼルのものにする。ここでアザゼルのものとされた山羊を屠らずに生かしおき、これにて贖い儀式を行う。こうして民の罪を負わされた山羊は、荒れ野アザゼルのもとへ放逐される。以上が贖罪日儀式である。 ヘブライ語アザゼル (עֲזָאזֵל) は「強い、ごつごつした」を意味するアズ (עז) と「強大」を意味するエル (אל) の合成語で、タルムード釈義では荒野峻嶮岩山断崖を指すとされる。このアザゼルの名は何らかの超自然的存在魔神、あるいは荒野悪霊を指すとも解釈される。もとはセム人の羊の群の神であったのが悪霊とされたものという説もある。 英語の scapegoat初出16世紀)は scapeescape, 逃げる)と goat山羊)の合成語で、「贖罪山羊」、あるいは身代わり犠牲意味する言葉として用いられる。これは山羊が罪を負わされて荒野放逐されたという「レビ記」の故事由来する[要出典]。日本でも身代わり他人の罪を負わされる者、不安や憎悪はけ口として迫害標的にされる者をカタカナ語で「スケープゴート」という。

※この「レビ記のアザゼル」の解説は、「アザゼル」の解説の一部です。
「レビ記のアザゼル」を含む「アザゼル」の記事については、「アザゼル」の概要を参照ください。

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