レビ総司令官への文書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 03:44 UTC 版)
「ピエール・フランソワ・ド・リゴー」の記事における「レビ総司令官への文書」の解説
エイブラハム平原で敗北した当日の9月13日に、ヴォードルイユがレビ総司令官に宛てた文書の一部である。 極めて不幸なことが起こってしまった。明け方、敵はアンス・デュ・フロンの司令官M・ド・ヴェルゴールを驚かせるようなことをやってのけたのである。彼らはたちどころにそこの岸を越え、気がつかないうちに聖ヨハネ通りにまで達していた。彼らはそこに少なくとも五〇〇〇人の軍隊を連ねていた。(中略)モンカルム(将軍)が第一分遣隊を伴って到着した。私は後方守備隊の一部を担っているので、歩兵部隊の進軍を急がせることにした。私は……ブーガンヴィルに命令を発したので、彼は、即時、ルージュ岬から精鋭部隊を五個師団、二台の野戦曲射砲、騎兵隊を伴って行進した。……われわれのなすべきことは……ブーガンヴィルの到着をただ待つことである。というのは、われわれが全力で戦っているうちに、敵は後方からの攻撃にもさらされることになろうからである。だが、作戦があまりにも早急に実施されたため、運命は我が方に味方しなかった。……その結果、わが方の現状は以下の如くである。一、われわれは、今後反撃を加えるほどの準備態勢にない。わが軍はあまりにも志気が低下しきっており、それを取り戻すこともできなくなっている。……二、私は植民地全体の条件付き降伏に同意できないし、その意向もない。三、わが方の退却は、かくして万やむを得ないものである。……
※この「レビ総司令官への文書」の解説は、「ピエール・フランソワ・ド・リゴー」の解説の一部です。
「レビ総司令官への文書」を含む「ピエール・フランソワ・ド・リゴー」の記事については、「ピエール・フランソワ・ド・リゴー」の概要を参照ください。
- レビ総司令官への文書のページへのリンク