レッサーパンダの森
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 01:26 UTC 版)
「長野市茶臼山動物園」の記事における「レッサーパンダの森」の解説
「レッサーパンダの森」は、レッサーパンダの生息地である中国・四川省の森をイメージした行動展示(生息環境展示)の施設を大阪芸術大学の若生謙二がデザインした。若生は日本の動物園デザインの第一人者で、大阪の大阪市天王寺動物園の「アフリカサバンナ」や、横浜のズーラシアの「チンパンジーの森」も手がけ、レッサーパンダの森では信州の高冷地の風土を活かしていると、動物園ライターの森由民が伝えた。レッサーパンダにとり樹上生活や適度な寒冷は重用であるが、それらを若生は独自のやり方で理論的・実践的に追究していると、森は紹介する。「レッサーパンダの森」は2011年の日本経済新聞の「生態がよくわかる動物園」ランキングで日本3位となったが、予算の低減化のため、擬岩や擬木を一切使わずに植栽による造園を行い、風景の山並みに溶け込ませ、また室内では入場者の頭上をレッサーパンダが歩く工夫をし、「視覚的な配慮をした動物園」と評価されたことによる。 園は、レッサーパンダの日本一の飼育頭数や繁殖回数となっており、2013年1月現在18頭飼育し、また他園の繁殖にも協力し、例えば風太の嫁チィチィは茶臼山出身である。園には、日本で2005年5月19日からの「レッサーパンダブーム」を引き起こした「風太」(ふうた:オス:千葉市動物公園)の子「風鈴」(2007年7月11日産:メス:母チィチィ)が飼育される。園のレッサーパンダはよく立つため、2012年の中日新聞webではレッサーパンダの起立した姿の写真が掲載された。日本のレッサーパンダブームについて、2005年に園は「こんなに話題になるのが不思議」としながらも、朝夕の餌の時間には飼育員が近づいただけでレッサーパンダが立っていることを明かした。園ではおみやげに、レッサーパンダのぬいぐるみやたまごせんべいなどが販売される。信越郵政局ではレッサーパンダ記念切手を2012年に販売した。
※この「レッサーパンダの森」の解説は、「長野市茶臼山動物園」の解説の一部です。
「レッサーパンダの森」を含む「長野市茶臼山動物園」の記事については、「長野市茶臼山動物園」の概要を参照ください。
- レッサーパンダの森のページへのリンク