レソトでの活動に至る経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 15:01 UTC 版)
「サンタバリー」の記事における「レソトでの活動に至る経緯」の解説
レソトは山がちな国である。南アフリカ共和国に取り囲まれており、国土面積は約30,300平方キロである。国土の4分の3は高地で、それも海抜1,600m以上の高さがある。最も高度のある場所は海抜3,482mにもなる。国の東側には山脈があって南北に走っている。南アフリカで最も大きな二つの河川、センク川とツゲラ川の源流が、レソト中央にある台地に存在している。 国土の低地では、これまで耕作が続けられてきていること、また燃料として牛馬の糞などを原料にした肥料を用いていることから、土壌の栄養分が漏れ出す結果となっている。レソトでは、土壌の浸食は深刻な問題となっている。というのも、人口の増加、家畜数の増加と降雨量の増加が環境を悪化させる要因となっているからである。干ばつによる国土の荒廃も考慮される必要がある。気候は寒暖の差が激しく、高地では気温が摂氏0度以下まで下がり、低地では最高気温は32度に達する.。 近年、酷い干ばつに続いて豪雨が降るという状況が繰り返されており、結果として食糧供給量が激減している。2011年以来、国民の基本食となる穀物、すなわちトウモロコシの収穫量は77%も減少している。この事態が深刻な食糧不足をもたらしている 。 2012年の国連における緊急請願では、レソト国民の三分の一が食糧危機の影響下にあることを示している。これに加えて、5歳以下の児童の貧血と発育不全の水準が、国際的水準をかなり上回っていることが報告された。
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