レソ200形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/13 08:35 UTC 版)
レソ200形は、1907年(明治40年)に設計を行い8月から製造に着手し、翌1908年(明治41年)3月に10両を完成させた、日本最初の冷蔵車である。完成した当初は客貨車の称号規程が制定されておらず、レ1 - レ10の記号・番号が与えられている。冷却方式は妻全氷槽式、断熱材はフェルト、全長6,275mm、全幅2,394mm、全高3,569mm、荷重5tで、動力ブレーキ装置を持っていなかった。 完成後様々な試験を行い、6月17日(一説では6月1日)より営業を開始した。下関 - 大阪、下関 - 新橋、青森 - 上野などが主な輸送区間であった。 氷槽はあまり使用されなかったために途中で撤去され、その分荷重が増加(5t→7t)している。 1911年(明治44年)9月の車両称号規程制定により、冷蔵車には記号「レソ」が割り当てられ、レ1 - レ10はレソ200形(レソ200 - レソ209)となった。さらに1928年(昭和3年)の称号規定改正により冷蔵車の記号は「レ」になり、他の類似の冷蔵車と形式がまとめられてレ1形に編入された。当時残存していた5両が、レ1 - レ5に改番されている。 本グループは、レ1形となってまもなく、1931年(昭和6年)12月22日にレ5の廃車をもって消滅している。
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