レジオネラ菌とは? わかりやすく解説

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レジオネラ菌 [Legionella pneumophila]

 レジオネラ属水系土壌など広く自然界分布するブドウ糖発酵グラム陰性桿菌である。 レジオネラ肺炎原因菌であるLegionella pneumophila含め現在までに30菌種以上が報告されいずれの菌株ヒト病原性を持つ。
 一応グラム陰性菌であるが、肺炎患者喀痰などに含まれる場合にはグラム染色性が悪く別のヒメネス染色などで染める。この細菌細胞内寄生性の細菌生体侵入した後、マクロファージなどの食細胞貪食されてもその中で直ち殺菌される事はなく増殖が可能である。
 この細菌は、普通の培地には発育できないので、B-CYE培地やWYO培地呼ばれる特別な培地用いる。これらの培地中に活性炭入っているので、黒っぽい培地である。活性炭加えることでこの細菌増殖にとって妨げとなる培地中の脂肪酸活性酸素吸着する
 1976年アメリカペンシルバニア州フィラデルフィアホテル在郷軍人(legionnaire)の集まりがあった。その時に、空調冷却水の中で繁殖していたこの細菌が、細かい粒子となって冷房空気中に浮遊し、それを吸引し高齢者肺炎様の病気集団発生し、参加していた高齢者中心に多数死者出た。このことから病気レジオネラ肺炎名にLegionella在郷軍人)pneumophila(フィラデルフィア肺炎様の症状)という名前が付けられた。実際には、この細菌による病気はもっと古くからあり、ヨーロッパなどでは原因不明ポンティアック病の原因であった事が解った日本では、この細菌による院内感染1996年都内のK大学病院入院していた幼児が2名亡くなった事が報告されたが、日本各地空調冷却水からも分離される。 この細菌は他の細菌比べて高温環境強く24時間風呂では高濃度生存している。このはどの種類でもヒト病気起こすことが出来るので、24時間風呂利用している方々は、風呂を口に入れたり鼻から吸い込まないように気を付けることが大切。




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