ルールと考え方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 01:54 UTC 版)
「銃器の安全な取り扱い」の記事における「ルールと考え方」の解説
「安全」(safety)という言葉が含まれているが、銃に関する全ての安全を保証するガイドラインではなく、「暴発」(意図しない発射)を防ぐ事、暴発した場合の被害防止を目的としている。このため、意図して標的に発射した場合の危険性については本ガイドラインの範囲外である(多くは法律や軍規など別のルールで網羅されている。)。銃のそもそもの利用目的が対象物への攻撃であり安全ではないため、安全(safety)という言葉は単に用語として含まれているだけで特に意味は無く、銃器の取り扱い方法を示す物である。 銃器の安全な取り扱いの訓練は、以下の具体的なルールを守ることで、いくつかの考え方と、適切な習慣を身に着けさせる。考え方とは、銃は本質的に危険であり、常に気を付けて扱わなければならない、ということである。使用者は、銃器の破壊力に注意を払うように教えられ、また、事故のもとになるので、銃で遊んだり玩具にしたりしないように、強く推奨される。 銃器の安全な取り扱いに関するルールは、この考え方がもとになっている。いろいろなバリエーションがあるが、その一つはジェフ・クーパー(英語版)によって提唱された以下の4つのルール(Four Rules)である。 全ての銃は、常に弾薬が装填されている。 (All guns are always loaded.) 銃口は、撃とうとするもの以外に向けてはならない。 (Never let the muzzle cover anything you are not willing to destroy. ) 標的を狙う瞬間まで、指はトリガーから離しておくこと。 (Keep your finger off the trigger until your sights are on the target. ) 標的と、その向こうに何があるかとを、常に把握しておくこと。 (Be sure of your target and what is beyond it. ) —ジェフ・クーパー (Jeff Cooper) NRAも、似たルールを提唱している。 常に銃を安全な方向に向けておくこと。 (ALWAYS keep the gun pointed in a safe direction.) 発射するまで、常に指をトリガーから離しておくこと。 (ALWAYS keep your finger off the trigger until ready to shoot.) 使うまで、常に銃から抜弾しておくこと。 (ALWAYS keep the gun unloaded until ready to use.) —全米ライフル協会 (The National Rifle Association)、The fundamental NRA rules for safe gun handling カナダ銃器プログラム(英語版)も、銃の4つのルール(ACTS)を使っている。 全ての銃器は弾薬が装填されているとみなすこと。 (Assume every firearm is loaded.) 常に銃口の向きをコントロールすること。 (Control the muzzle direction at all times.) 指はトリガーから離し、トリガー・ガードの外に出しておくこと。 (Trigger finger off trigger and out of trigger guard.) 銃が抜弾されていることに気を付けること。安全を証明すること。(See that the firearm is unloaded. PROVE it safe.) —カナダ銃器プログラム (Canadian Firearms Centre)、The Four ACTS of Firearm Safety
※この「ルールと考え方」の解説は、「銃器の安全な取り扱い」の解説の一部です。
「ルールと考え方」を含む「銃器の安全な取り扱い」の記事については、「銃器の安全な取り扱い」の概要を参照ください。
- ルールと考え方のページへのリンク