ルールと確率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 09:58 UTC 版)
典型的なロシアン・ルーレットは、6連発の回転式拳銃を用いて実施され、弾が出る確率は1/6(16.7%)である。 2者以上で弾が出るまで続ける(死者=敗者が出るまで行う)場合、弾が出なければ次の者が挑戦する。2者であれば交互に、3者以上であれば順番に回して、これを繰り返していくことで6つの薬室が順番に試され、6回目までには挑戦者のいずれかに対して弾が発射される。 弾が発射されればそこでゲーム終了なので、2発目で弾が出る確率は5/6(1発目が空である) × 1/5(残りの薬室5つの内1つが実包) = 1/6、同じく3発目の確率も5/6 × 4/5 × 1/4 = 1/6である。4,5,6発目以降も同様に1/6であり、確率に差はない。よって、2者(または薬室の数を割り切れる人数)で行う限り、順番による有利不利は存在しない。 一方、「1発撃つごとに毎回シリンダーを適当に回転させる」という追加ルールが存在する場合があり、その場合、すでに試された薬室も含め常に6つの薬室全てに試行先として選ばれる可能性が存在するため、その回に「弾の込められた薬室が選ばれる確率」は常に1/6である。よって、1回目で弾が出る確率が1/6(16.7%)なのに対して、2発目で弾が出る確率は5/6(1発目が空である) × 1/6(常に6つの薬室全てが選ばれ得る) = 5/36(13.9%)となる。「n回目で弾が出る確率」はnが大きいほど低くなり、このルールの場合、先に挑戦する側ほど不利である。
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