ルールと戦略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 03:12 UTC 版)
この遊びは二人以上の競技者によって行われる。伝統的な競技方法では、参加者は各々の持つ棒切れを橋の上流側で同時に落とし、それから橋の反対側に駆け寄る。そして自分の棒切れが最初に現われれば勝者となる。別のルールでは、参加者の間で棒を落とすポイントとゴールラインとを決めておき、棒切れが最初にゴールラインに到達したものが勝者となる。 使用される棒切れは一般に有機的な素材でなければならないと考えられており、とりわけ柳の枝が好ましいとされている。人工的に作成されたものは受け入れられない。参加者はすべてレフェリーの「ドロップ」(落とせ)や「トウィッチ」(動け)などの合図によって同時に棒切れを落とさなければならない。また競技を有利に運ぶために橋を解体したり、棒に推進機を取り付けたりしてはならない。棒切れは(日本語訳では「棒投げ」とされているが)「投げる」のではなく「落とす」のでなければならず、「投げた」とみなされた競技者は失格となる 。 プー棒投げは運が勝敗を左右する遊びだと考えられるが、競技者の技術が関係するのだと主張する者も存在する。主張されている戦略のいくつかは、落とすときの棒の持ち方と、川の流れの最も早い場所を見つけ出すことに関わっている。著述家のベン・ショットは、その3番目の著書『Schott’s Sporting, Gaming and Idling Miscellany』の中で、このゲームに勝つための棒の投げ方を解説しているが、この方法は競技開催者によって「ズル」として退けられている。いずれにせよ橋脚の周囲の渦(時季によっても変化するであろう)は棒切れの通り道を非常に予測しづらいものにしている。 この伝統的な遊戯は映画製作者と脚本家にインスピレーションを与えており、ロブ・モローとクレア・フォラーニが出演した1998年の映画『Into My Heart』や、BBCのホームコメディ『To the Manor Born』のなかで登場したほか、マークス&スペンサーの衣料コマーシャルのなかでも出演者のツイッギーらが興じる遊びとして登場した。その知名度はさらに英国の長寿クイズ番組『University Challenge』の中の設問として登場したことによって強調されることになった。
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